アトピー性皮膚炎(病因) 目の周囲の湿疹、その原因は? 眼の周囲の湿疹は、治療に難渋する場合があります。 ■ 小児科医で目の周囲の湿疹といえば、アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎が原因となっていることが多いです。 ■ 一方で、眼軟膏や点眼液で「かぶれている」場合もあり、注意を要します。 ■ すこし古い報告ですが、眼周囲皮膚炎の原因を検討した報告をご紹介します。 この論文... 2019年8月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) PFAS 花粉‐食物症候群(pollen‐food syndrome; PFS)とは? また、花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)の総論です。 ■ 最近、花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)のお子さんが多いなあ、、と思います。 ■ 先日も、PFASの総論をご紹介したばかりです。 ■ そし... 2019年8月29日 pedallergy2016
気管支喘息(予後) 気管支喘息運動 運動は、喘息の予後を改善するか? 運動と喘息の関連は、いまだに整理が十分とは言えません。 ■ 喘息のコントロールが不十分なお子さんが運動を行うと「運動誘発性の発作」が起こりえますので、運動を控える必要性があります。 ■ 一方で、喘息の治療が発達するに従い、「普段どおりに運動できる」とお話できるようにもなってきました。 ■ さらにすすめて、「運動したほう... 2019年8月27日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) アレルギー性鼻炎 アレルギー性鼻炎は労働生産性を下げ、薬物治療はそれを改善させるかもしれない 花粉症に対する抗ヒスタミン薬の保険適応の見直しが始まろうとしているようです。 ■ 花粉症に対し、一部OTC(薬局で購入できる薬)に関してを保険適応を見直そうという動きがあるようです。 花粉症薬、保険適用外に=医療費600億円削減-健保連提言 ■ 花粉症に対する抗ヒスタミン薬は、第一選択薬の一つであり、「眠気の少ない(副... 2019年8月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 口腔アレルギー症候群PFASOAS花粉食物アレルギー症候群 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)総論 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)に関する総論。 ■ もともと口腔アレルギー症候群(OAS)は、アレルギー症状が口腔咽頭から全身に波及し、まれにアナフィラキシーまで進展する現象として提唱されましたが、現在は、OASを花粉食物アレルギー症候群(Pollen f... 2019年8月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 食物アレルギースパイスアレルギー カレーを食べてアレルギー症状を起こした22歳女性の原因は? スパイスアレルギーが増えている印象です。 ■ 最近、スパイスアレルギーが増えている印象です。 ■ そしてその原因として、ヨモギ花粉やシラカバ花粉との交差抗原性からの可能性が疑われています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? カレーライスを摂取後にじん麻疹、呼吸困難、気管支ぜん息様発作を呈した22歳女性の... 2019年8月22日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) ビタミンD日焼け止め ビタミンDの必要量を産生するのに、どれくらい太陽にあたる必要性があるのか? ビタミンDの産生には、日光にあたる必要性があります。 ■ 日焼け止めに関して尋ねられることが多い時期ですが、一方で、日光への曝露が少ない場合にビタミンDの産生が減りすぎないかにも配慮する必要性があります。 ■ 実際には日光曝露は、地域でも、天候でも、時間でも差がでてしまうため、正確にお答えすることは難しいとはされていま... 2019年8月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎花粉 花粉にさらされると、アトピー性皮膚炎が悪化するかもしれない 花粉により、湿疹の悪化があることが知られています。 ■ スギ花粉の時期に皮膚炎が悪化することはよく知られています(Yokozeki H, et al. Contact Dermatitis 2007; 56:224-8.)。 ■ 日常診療でも、例えば外で運動をよく行うアトピー性皮膚炎のお子さんにおいて、露出部位の悪化が... 2019年8月20日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルギー性鼻結膜炎に対する免疫療法の有効性は? 日本で実施できる免疫療法は限られたアレルゲンに対してですが、海外では他のアレルゲンでも実施されています。 ■ 日本でも最近、舌下免疫療法がスギやダニで実施できるようになりました。 ■ これらはすぐ溶解する錠剤で行うことができる、簡便な方法であり、徐々に普及してきています。 ■ 海外では、これら以外の花粉でも免疫療法が可... 2019年8月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 「一般新生児」に対しては、保湿剤やシンバイオティクスによるアトピー性皮膚炎発症予防は有効ではない 保湿剤によるアトピー性皮膚炎発症予防が注目されていますが、対象をどこまで一般化できるかが争点となりつつあります。 ■ 保湿剤によるアトピー性皮膚炎予防は、まず2014年に「ハイリスクの新生児に対する検討として」、2本の研究結果が報告されました。 ■ 両方とも、アトピー性皮膚炎の発症を3割~5割低下させるという結果でした... 2019年8月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 食物アレルギー離乳食早期開始 オーストラリアにおいて、1歳未満にピーナッツを摂取開始する率は3倍になった 離乳食早期開始の流れが加速している。 ■ 日本において、離乳食における卵の開始月齢が早まったことはすでに何度かご紹介してきました。 ■ 日本ではまだですが、ピーナッツに関しても早期導入が勧められるようになってきています。 ■ 今回は、オーストラリアでは1歳未満でのピーナッツ導入が急速に普及してきているという報告(Ear... 2019年8月13日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎のある場合の休暇は、南がいいか?北がいいか? 長期休暇で皮膚が悪化するのは、なぜでしょうか? ■ 夏季休暇に限らず、旅行中にアトピー性皮膚炎の患者さんが悪化するケースを経験します。 ■ なんとなく暑いほう(ハワイとか)がいいような感覚でしたが、実際はどうなのでしょう。 ■ 1991年とすごく古い報告でしたが、ちょっと気になったので読んでみました。 この論文でわか... 2019年8月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療乾癬アドヒアランス 乾癬の外用治療のアドヒアランスは、決して高くはない 外用治療の指示に対する実行率はどれくらいか? ■ どんな治療にもいえることですが、病気の治療を目的に処方された薬が使用されていなければ、病気を良くすることは困難になってきます。 ■ 外用治療は、毎日使用することは必ずしも簡単ではないために、徐々に治療の実行率が低くなることがわかっており、皮膚疾患ではその実行率が35%程... 2019年8月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における眼の合併症は、この20年で大きく減少した アトピー性皮膚炎は、重症化すると特に眼合併症を来しうる。 ■ アトピー性皮膚炎があると、眼への物理的な刺激が増えることを一因として網膜剥離などが増加します。 ■ しかし最近は、タクロリムス(プロトピック)外用薬の登場などにより顔の湿疹のコントロールがしやすくなり、眼合併症を減らしてきている可能性があります。 ■ 実際、... 2019年8月6日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 塩素水泳プール 室内プールでの水泳による気道炎症には、塩素が関係する? 喘息がある場合、水泳が推奨されていることは多いが、、 ■ プールと喘息に関して、先日Yahoo!個人で記事を書きました。 小児期の屋内プールの消毒薬にさらされることと喘息の関係をみた5851人に対する7研究のメタアナリシスが報告されました。 すると、スイミングへの参加と喘息の有病率に有意差はないという結果でした(※7)... 2019年8月5日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 日焼け止めサンスクリーン光老化 日焼け止めは、新しくできる「あざ」の数を減らすかもしれない 日焼け止めは、新しくできる母斑(あざ)の数を減らすか? ■ 光老化を防ぐ観点から、日焼け止めは広く使用されるようになりました。 ■ そして、日焼け止めは新しくできる母斑(あざ)も少なくするかもしれないという報告があります。 ■ 少し古典的ですが、JAMAからの報告をご紹介します。 ※ この報告での「色素細胞性母斑」は、... 2019年8月4日 pedallergy2016