花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)に関する総論。
■ もともと口腔アレルギー症候群(OAS)は、アレルギー症状が口腔咽頭から全身に波及し、まれにアナフィラキシーまで進展する現象として提唱されましたが、現在は、OASを花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)と呼ぶようになりました。
■ そして食物アレルギー診療ガイドライン2016では花粉症患者でみられるOASをPFASとしており、PFASという用語が一般化しようとしています。
■ シラカバ花粉(カバノキ科花粉)が有名ですが、ブタクサ、ヨモギ花粉も多くなってきています。
■ 今回は、PFASの総論です。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)の文献を検索し、レビューしたところ、
✅ PFASの有病率は、小児では4.7%から20%、成人では13%から58%と、さまざまな報告がなされている。
✅ PFASの症状は通常は口腔咽頭に限定されるが、アナフィラキシーショックが最大1.7%と報告があり重症の全身反応も起こりうる。
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