アトピー性皮膚炎における眼の合併症は、この20年で大きく減少した

アトピー性皮膚炎は、重症化すると特に眼合併症を来しうる。

■ アトピー性皮膚炎があると、眼への物理的な刺激が増えることを一因として網膜剥離などが増加します。

■ しかし最近は、タクロリムス(プロトピック)外用薬の登場などにより顔の湿疹のコントロールがしやすくなり、眼合併症を減らしてきている可能性があります。

■ 実際、ある病院(東京医科大学)の眼科から、この20年で眼合併症が減ってきているという報告がありましたのでご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

東京医科大学に1991~1993年と2012年~2015年に受診したアトピー性皮膚炎患者(AD)の眼合併症を比較したところ、

 ✅ 網膜または毛様体扁平部の断裂は、「最近のAD群」では認めなかったのに対し、「以前のAD群」では22眼(4%)で生じていた(p<0.01)。

 ✅ 網膜剥離は「以前のAD群」の12眼(2%)で観察され、「最近のAD群」では観察されなかった(p<0.01)。

 

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