アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬や保湿剤の使用量に関して、大規模後ろ向きコホートで調査された。
■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、きちんと使用するとステロイド外用薬の使用量を減らしたり、再燃を予防する効果があります。
■ しかし、保湿剤を毎日塗っていくことは決して簡単ではありません。
■ 今回は、ステロイド外用薬や保湿剤の実際の使用量を大規模後ろ向きコホート試験で確認した報告をご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
プライマリケア844施設における45万人(31年間)のアトピー性皮膚炎患者において、ステロイド外用薬と保湿剤の使用量を12ヶ月間にわたり確認したところ、
✅ ステロイド外用薬の使用量の中央値は、成人患者 vs 若年者(16歳未満)(49.2 vs 38.1g/月)、男性vs 女性(46.8 vs 29.7g/月)、喘息の治療も受けている患者(40.4 vs 26.7g/月)で有意に多かった。
✅ 保湿剤の使用量の中央値は9.6g/日(範囲1.4-30.1g/日)だった。
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