乳児期のスキンケアにおける、システマティックレビュー。
■ 新生児期からの保湿剤定期塗布が、ハイリスク児においてアトピー性皮膚炎の発症を予防することは広く知られるようになってきました。
■ しかし、この新生児期から乳児期のスキンケアには、まだまだエビデンスが不足しています。
■ そこで、現状でわかっている範囲でのシステマティックレビューがありましたので御紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
生後6か月までの正期産児のスキンケアに関する、システマティックレビュー(26研究; RCT16件、非ランダム化実験的研究3件、複合的な方法を使用した研究1件、定性的研究6件)を実施したところ、
✅ 洗浄用品と水のみに、効果の違いはほとんどなかった。
✅ ハイリスク乳児に対し全身の保湿剤治療を毎日使用するとアトピー性皮膚炎のリスクを低下させる可能性がある(ただし生後6ヶ月までの乳児を評価する研究がほとんどないためスキンケアとアトピー性皮膚炎の関連付けは難しい)。
✅ 乳児に対するマッサージが皮膚に及ぼす影響は、さらに調査する必要がある。
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