小児の便秘症に、画像検査は有用でしょうか?
■ 個人的には、小児の便秘症の診断における画像検査(特にレントゲン検査)は有用性が高くはないと思っています。
■ ガイドラインでもその点は指摘されていますが、一部ではルーチンに撮影している場合もあるようです。
■ そこで、最近のシステマティックレビューを確認することにしました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
小児の特発性便秘の診断精度に関し、腹部X線撮影に関する6件を評価したシステマティックレビュー、さらに腹部X線撮影 2件・大腸通過時間 3件・超音波検査4件を検討した報告から検討したところ、
✅ 腹部X線検査の感度は80%(95%CI 65-90%)~60%(95%CI 46-72%)、特異度は99%(95%CI 95-100%)~43%(95%CI 18-71%)だったが、便秘の臨床症状と便の負荷に関する診断的関連性については矛盾したエビデンスだった。
✅ 超音波検査は、(研究デザインの問題から診断精度に問題がでると指摘されながらも)、カットオフ値がそこそこ揃っており、直腸径33-34mmとしている研究が多いようだった。
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