調理用小麦粉に含まれたダニは、どんな条件でより増殖するか?

『パンケーキ症候群』という、調理用小麦粉に含まれたダニに対するアナフィラキシーが報告されています。

■ 調理用小麦粉、すなわち、お好み焼き粉、たこ焼き粉などに増加したダニにより、アナフィラキシーをきたすことが1993年に初報告されました(J Allergy Clin Immunol 1993; 92:846-9.)。

■ それ以降、世界各地で同様の報告があり、特に高温多湿の地域で多いとされています。

■ では、どのような小麦粉が、どんな条件で、どれくらいの期間で、ダニは増殖しやすいのでしょうか?

■ タイからの報告をご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

6種類の市販の調理用の粉(Gogi、Gold Label、McGarett天ぷら粉、Knorrとうもろこし粉、パン粉、Happy Bahtタピオカデンプン)に、ダニを植え付け、4つの容器(元々のパッケージ、ビニール袋、プラスチックの箱、ガラス瓶)内で増加するかどうかを検討したところ、

 ✅ 植え付けた ダニアレルゲン(Der f 1)濃度は、植え付け 6 週間後にすべての条件で有意に上昇し(p < 0.001)、8 週間後に最も多い量に達した。

 ✅ 室温で放置した場合、ダニの増殖はより多くなった(p <0.001)。

 ✅ 小麦粉のみよりも、調理用小麦粉であるGogi(ブランド名)がもっともダニの増殖が大きかった。

 

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