中等症以上のアトピー性皮膚炎は、糖尿病のある子どもよりも家族の生活への影響がある

アトピー性皮膚炎は、本人だけでなく家族の生活の質を下げる。

■ アトピー性皮膚炎は、睡眠の質やかゆみにより、本人の生活の質だけでなく、家族の生活の質も下げることが報告されています。

■ 糖尿病のお子さんとの比較をどこかで読んだことがあったのですが、最近、その元論文を見つけたので、自分の中の知識ストックとして備忘録として記録します。

※あとでも記載しますが、この報告は、糖尿病の患者さんのQOLが比較的いいという意味ではありません。糖尿病の患者さんのQOLは決して高くなく、そして、アトピー性皮膚炎の悪化は、家族も含めた生活の質を大きく下げるということを示していることを示しています。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

アトピー性皮膚炎のある48人とインスリン依存性糖尿病のある46人の小児の、保護者における生活への影響を調査したところ、

 ✅ 中等症または重症のアトピー性皮膚炎のある小児の家族は、糖尿病のある小児の家族よりも家族の(生活の質やコスト)スコアへの影響が有意に高かった。

 

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