以下、論文紹介と解説です。
Chang LY, et al. Viral infections associated with Kawasaki disease. J Formos Med Assoc 2014; 113:148-54.
台湾における川崎病患児226人(平均2.07歳)と、年齢と性別をマッチングさせた226人に関し、咽頭・鼻咽頭のウイルスPCR陽性率を比較した。
背景・目的
■ 川崎病(Kawasaki disease; KD)は原因不明の疾患である。
■ 川崎病の感染性の病因を調べるため、一般的なウイルス感染症と川崎病との関連性を調査する前向きの症例対照研究を開始した。
方法
■ 2004 年 2 月から 2010 年 3 月までに、川崎病患者 226 人と年齢および性別をマッチさせた健康な小児 226 人を登録した。
■ 咽頭および鼻咽頭スワブを採取し、ウイルスの分離と各種ウイルスのポリメラーゼ連鎖反応( polymerase chain reaction; PCR)を実施した。
結果
■ KD患者226人の平均年齢は2.07歳、男女比は1.43(男児133人、女児93人)だった。
論文から引用。川崎病と発症年齢。
■ 発熱の平均期間は7.5日で、最高の発熱は平均39.7℃だった。
■ 発熱,頸部リンパ節腫脹,口唇の亀裂および/または苺舌,皮膚の発疹,非膿性眼球結膜炎,掌蹠の紅斑や硬結、それに続く爪周囲の落屑という典型的な症状に加えて,咳嗽(69%),鼻漏(58%),下痢(45%)がみられた。
■ KD症例は対照群に比べてウイルス分離陽性率が有意に高かった(7.5% vs. 2.2%; p = 0.02).
■ 対照群と比較してKDの症例は、ウイルスのPCRの陽性率が高く(50.4% vs.16.4%; p<0.001)、エンテロウイルス(16.8% vs.4 .4%; p < 0.001)、アデノウイルス(8.0% vs.1.8%; p = 0.007)、ヒトライノウイルス(26.5% vs.9.7%; p < 0.001)、コロナウイルス(7.1% vs.0.9%; p = 0.003)といった様々なウイルスに対し陽性率が高い傾向があった。
論文から引用。川崎病と対照患児における、PCRによるウイルス検出率。
結論
■ アデノウイルス、エンテロウイルス、ライノウイルス、コロナウイルスなど、いくつかの一般的な呼吸器ウイルスがKDと関連していることが明らかになった。
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さまざまなウイルス感染症は川崎病を発症した患児からより高率に検出され、そのなかにはコロナウイルス(従来の型)も含まれる。

■ 川崎病自体に、『この感染症』と決まったものはないとはいえ、ウイルス感染症が契機になることはすでにいくつも報告されています。
■ その中にコロナウイルスも入ってくるため、新型コロナウイルスが流行してくれば、川崎病も増加する可能性は示唆されているといえるでしょう。
今日のまとめ!
✅ コロナウイルスも、川崎病の発症リスクにはなる可能性がある。















