以下、論文紹介と解説です。
Narbutt J, et al. Optimal sunscreen use prevents holiday erythema. British Journal of Dermatology 2019; 180:e84-e.
紫外線指数の高い島での1週間の休暇中、SPF15の日焼け止めの使用方法に関して、22人は指導無し・40人は指導ありで塗布して効果を比較した。
背景
■ 英国では、皮膚がんの発生率が他のどのがんよりも急速に増加している。
■ 皮膚がんの最も致命的な形態はメラノーマ皮膚がんであり、28年前に比べて128%もの人に影響を及ぼしている。
■ SPF (Sun protection factor)は、1cm2あたり2mgの日焼け止めを塗ると、日焼けから肌を守ることが知られている。
■ しかし、休日中、人々は一般的に日焼け止めを0.8 mg cm2しか塗っていない。
目的
■ この研究の目的は、日常的に日光にさらされている休暇中の日焼け止めの塗布が、日焼けなどの皮膚がんの危険因子につながるかどうかを明らかにすることだった。
方法
■ 参加者は、紫外線指数が非常に高いテネリフェ島で1週間過ごした。
■ 22人の参加者は指導なしで日焼け止めを塗り、40人の参加者は効果的な塗り方の指導を受けてSPF 15の日焼け止めを塗った(2mg cm2で1日3回)。
結果
■ その結果、指導無しで日焼け止めの塗った参加者は、SPF 15を達成するための最適な塗布ガイドラインに従った参加者と比較して、日焼けや皮膚がんに関連する危険因子のレベルが有意に高いことが判明した。
■ SPF 15の日焼け止めにおける効果的な塗布ガイドラインに従った参加者は、体の5箇所の露出部位で日焼けを認めなかった。
結論
■ この研究結果は、一般的な日焼け止めの使用が、大多数の人に太陽からの十分な保護を提供していないかを強調する。
■ 同様に、日焼けは皮膚がんの発症リスクの増加と関連していることが実証されている。
■ したがって、日焼け止めの適切な塗り方を教えることによって適切なSPFを達成することは、皮膚がんを予防するための重要なステップとなるかもしれない。
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日焼け止めの功罪に関しては認識しておく必要性があるが、十分な量を使用すればSPF15で十分な効果がある。

■ 十分な量を使用すればSPF15の日焼け止めで十分な効果があるということですね。
■ 日焼け止めの使用に関し、懸念も一部あります。ひとつはビタミンDの生合成に影響する可能性があることです。
■ こちらに関しては、それほど強い懸念はないようです(British Journal of Dermatology 2019; 181:916-31.)。
■ もうひとつは、日焼け止めの化学成分が経皮吸収されることにあります(Jama 2020; 323:223-4.)。
■ この影響に関しては、まだ十分な結論がないといえそうですが、結局、多くの医学的問題で言われることですが、メリット・デメリットを考える必要性があります。
■ 個人的には日焼け止めは適切につかうが基本と考えていて、やたらSPFが高いものを使用する必要性はなく、ノンケミカルのほうがより安全だろうというスタンスです。
今日のまとめ!
✅ SPF15でも、適切に使用すれば十分有効である。













