デュピルマブは、12歳以上の重症喘息、成人の重症アトピー性皮膚炎に保険適用のある生物学的製剤です。
■ アトピー性皮膚炎の炎症を伝えるサイトカインであるIL4/IL13を抑える生物学的製剤であるデュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎の治療を大きく変えようとしています。
■ さらには、12歳以上の重症喘息にも適応がおりました。
■ ただし日本において乳幼児には使用できず(海外では6歳以降で使用できるようです)、今後の適応が期待されています。
■ そのデュピルマブの第2フェーズ試験が発表され、『単回投与』による結果です。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
生後6ヶ月以上6歳未満の重症アトピー性皮膚炎患者に対し、デュピルマブ単回投与(3mg/kg、6mg/kg)による効果を確認したところ、
✅ 3mg/kgおよび6mg/kgのデュピルマブによる治療により、3週目のEASIの平均スコアは-44.6%および-49.7%(2 歳以上 6 歳未満コホート)、-42.7%および-38.8%(生後6 ヶ月以上 2 歳未満コホート)、 Peak Pruritus NRS score(もっとも強いそう痒のNRS)の平均スコアはそれぞれ-22.9%および-44.7%(2 歳以上 6 歳未満コホート)、-11.1%および-18.2%(生後6 ヶ月以上 2 歳未満コホート)低下した。
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