以下、論文紹介と解説です。
Huang B, et al. Reduced Sleep in the Week Prior to Diagnosis of COVID-19 is Associated with the Severity of COVID-19. Nature and Science of Sleep 2020; 12:999.
中国の 3 つの省において 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) に感染した成人 203 人と未感染の成人 228 人を対象とし、ライフスタイルとCOVID-19の重症化の関連性を検討した。
背景
■ 新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019; COVID-19)の急速な発生は健康上の大きな関心であり、これに対応するために広くリスクファクターに対する研究が行われている。
目的
■ 身体活動やライフスタイルが、COVID-19患者の重症度や予後だけでなくCOVID-19の流行にどのように影響するかを明らかにする。
方法
■ この多施設レトロスペクティブコホート研究では、中国の 3 つの省において COVID-19 に感染した成人 203 人と未感染の成人 228 人を対象とした。
■ さらに感染者の 164 人(80.7%)と未感染者の 188 人(82.5%)が、医師による生活習慣に関する電話アンケートに回答した。
■ 関連性を観察するために、2項ロジスティック回帰モデルと順序ロジットモデルを用いた。
結果
■ COVID-19感染者と未感染者を比較したところ、不規則な運動(P=0.004)や、座りきりの生活習慣(P=0.010)、過労(P<0.001)がCOVID-19への感染性と関連している可能性があることが示された。
■ 感染者は対照としての推奨された状態と比較して、睡眠状態の低下に伴い重症感染のリスクが6.729倍(95%CI 2.138~21.181)上昇し、睡眠不足は8.612倍(95%CI=1.913-38.760)のピークがあった(P=0.005)。
■ 1日の平均睡眠時間の短さは、重症度を有意に高めた(P=0.002)。
論文から引用。睡眠不足はCOVID-19の重症化リスクになる。
考察
■ 肺外臓器の障害をさらに検討した結果、睡眠不足は重症度だけでなく予後にも影響することが示された。
■ これらの知見を踏まえ、一般に、今回のCOVID-19の発生に対応して、健康的な生活習慣を優先し十分な睡眠をとることが必要である。
■ 生活習慣の研究は、COVID-19の予防や治療に新たなアイデアをもたらすかもしれない。
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睡眠不足・運動不足・座りっぱなしの生活は、新型コロナウイルス感染の重症化を招く可能性がある。

■ 電話アンケートに基づく研究なので、エビデンスとしては高くはありませんが、重要な考えだと思われます。
■ 最近、国立健康統計センター(National Center for Health Statistics)で実施された米国人22,726人(平均46.2歳)に対する検討でも、睡眠不足と感染症の有意な関連が示されています(JAMA internal medicine 2016; 176:850-2.)。
■ 新型コロナに対しても、普段からの運動や睡眠が重要であることがわかります。
■ …と、運動不足と睡眠不足のある私がいっても説得力ないですが…汗
今日のまとめ!
✅ 睡眠不足や運動不足は、新型コロナウイルス感染時の重篤化のリスクを上昇させるかもしれない。
















