グリセリンやパラフィンを含んだ保湿剤を塗り続けると、小児アトピー性皮膚炎の再燃とステロイド外用薬の使用が減る

保湿剤の定期使用は、アトピー性皮膚炎の再燃を減らす。

■ 保湿剤の定期塗布は、アトピー性皮膚炎の治療の大きな柱のひとつです。

■ 毎日の使用が、再燃を大きく減らし、ステロイド外用薬の使用量も少なくすることがわかっているからです。

■ つい5年位までは、このテーマのランダム化比較試験は少なかったのですが、徐々に増えてきています。

■ これまでも、さまざまな報告をご紹介してきましたが、今回もその文脈の報告です。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

アトピー性皮膚炎のある児335人(2~6歳)をステロイド外用薬で皮膚を改善させた後、1)保湿剤なし群、2)試験保湿剤(V0034CR)、3)対照エモリエント(Atopiclair)にランダム化して12週間の再燃率を比較したところ、

 ✅ 試験開始12週間後、1回以上の再燃のあった患者の割合は、保湿剤なし群(67.6%)よりも、V0034CR群(35.1%)は、統計学的に有意に低かった(p<0.001)。

 

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