成人の喘息発作入院中、気管支拡張薬にパルミコート懸濁液を併用したほうが入院期間が短縮されるかもしれない

喘息入院中に、ネブライザーで吸入する気管支拡張薬を懸濁する相手は生理食塩水?パルミコート懸濁液?

■ 外来で気管支喘息発作時に、短時間作動性気管支拡張薬(SABA)を吸入することは一般的に第一選択として行われます。

■ SABAを懸濁する相手を、生理食塩水・DSCG(インタール)・BIS(パルミコート懸濁液)などが選ばれるわけですが、救急外来のセッティングでもSABAに加えたBISに有効性があるという報告もあります(Acta Paediatr 1999;88:841e3.)(BioDrugs 2000;14:247e54.)

■ では、入院管理中はどうでしょうか?

■ 最近、名古屋市立大学から、成人における結果が報告されました。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

重症の喘息増悪により入院した成人患者98人(プロカテロールにブデソニド吸入懸濁液(BIS)を併用して治療した患者は24人)に対し、入院期間、症状(喘鳴)からの回復期間、入院費用をレトロスペクティブに比較したところ、

 ✅ ブデソニド吸入懸濁液の使用は、入院期間の短縮、症状の回復時間の短縮、入院費用の削減と関連していた(6.0日 vs 8.5日; 2.5日 vs 5.0日; 258,260円 vs 343,350円)。

 

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