平成26年の調査以降、アトピー性皮膚炎の有症率が下がりつつある理由は、はっきりしているわけではない。
■ 最近になって、東京の3歳児調査でのアトピー性皮膚炎の有症率がさがりはじめ、後追いするように食物アレルギーの有症率が下がってきています。
アレルギー疾患に関する3歳児全都調査(概要版)から引用。
■ この理由は十分にはわかっていませんが、近隣諸国ではどのような経過をとっているのかを確認すると、韓国でも同様の傾向を示していると報告されていました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
2008年~2017年の韓国全国横断調査(National Health and Nutrition Examination Survey; 国民健康栄養調査)により、アレルギー疾患の有症率の推移を検討したところ、
✅ 乳幼児と就学前児童のアトピー性皮膚炎の有病率が有意に減少していた(いずれもP<0.05)。
✅ アレルギー性鼻炎は学童・成人・高齢者で、アトピー性皮膚炎は学童・高齢者で、それぞれ有意に増加していた(いずれもP<0.05)。
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