ムンプス(おたふくかぜ)は高度難聴を起こす場合があり、回復する可能性は極めて低い

ムンプス(おたふくかぜ)の流行が近づいていると予想されます。

■ ムンプス(おたふくかぜ)は周期的に流行を繰り返しています。

 

■ そして東京都では、2009~2010年に大きな流行が発生し、その5年後になる2015~2016年にも流行が認められました。

東京都における流行性耳下腺炎の流行状況について(2015-2016年)

■ すなわち、そろそろ次の流行が近づいている可能性があります。

■ ムンプスワクチンは、現状では任意接種のため、接種率が高くなく、流行はまず起こりえます。

■ そして、ムンプスは様々な合併症を起こすことが知られています。

 

Lancet 2008; 371:932-44.より、管理人作成

 

■ そのなかで重要視される、『高度難聴』に関する報告を共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

1987年から2016年に、日本の19病院の耳鼻咽喉科でムンプス難聴と診断された患者67人の臨床的特徴を調査したところ、

 ✅ 65人は重度難聴であり、63人の患者が片側難聴、4人が両側難聴だった。

 ✅ 重度難聴のうち、完全に回復したのは1耳のみだった。

 

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