13歳以上のかゆみの強いアトピー性皮膚炎に対し、新規IL31抗体ネモリズマブが保険適用になりました。
■ ネモリズマブは、かゆみを起こすサイトカインであるIL-31を抑制するモノクローナル抗体です。
■ 2022年8月より、13歳以上の小児(+体重30kg以上)でも使用できるようになり、生物学的製剤が加わったことになります。
■ 最近、BJDにネモリズマブの長期試験の結果が報告されましたので、共有いたします。
※ネモリズマブは簡単に処方できる薬剤というわけではなく、最適使用推進推進ガイドラインにもとづいて処方する必要性があります。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
中等症から重症のそう痒症のコントロールが不十分な 13 歳以上のアトピー性皮膚炎患者にネモリズマブを最大68週間使用する2試験から、有効性と安全性を検討したところ、
✅ ネモリズマブ/ネモリズマブ群では、投与開始から68週目までに、そう痒症のビジュアルアナログスケール(66%減少)およびEASIスコア(78%減少)に臨床的に有意な改善がみられた。
✅ 生活の質の指標は、ネモリズマブ初回投与後に改善し、フォローアップ期間中も維持された。