妊娠中のアレルゲン特異的免疫療法は、先天奇形などを増やさない

妊娠中の免疫療法にリスクはないか?

■ 舌下免疫療法をはじめ、日本でも免疫療法が普及してきています。

■ ただし、妊娠している方は免疫療法を開始することはできず、一方で妊娠前から免疫療法を継続している方は、継続可能となっています(アレルギー 64(8),1136―1140,2015)。

■ では、妊娠中の免疫療法は、子どもに対するリスクになりうるのでしょうか?

■ 妊娠中の免疫療法にリスクはないのかの検討が、スウェーデンから報告されていましたので共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

スウェーデンの医療出生登録/処方箋記録をもちいて、単胎妊娠 924,790 例から妊娠中のアレルゲン特異的免疫療法の先天奇形や有害事象のリスクを評価したところ、

 ✅ 妊娠中のアレルゲン特異的免疫療法は、先天性奇形(OR = 0.90; 95% CI, 0.63-1.27)やその他の有害妊娠転帰(早産 OR = 0.98; 95% CI 0.71-1.35; 死産 OR = 0.79; 95% CI 0.26-2.47; 帝王切開分娩 OR = 0.91; 95% CI 0.76-1.09)と関連はなかった。

Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう