鶏卵経口免疫療法において、長期間継続したほうが完全寛解率が上昇する

2017年11月4日

 

Jones SM, et al. Long-term treatment with egg oral immunotherapy enhances sustained unresponsiveness that persists after cessation of therapy. J Allergy Clin Immunol 2016. (in press)

* 2017/11/4 一部加筆、フォーマットの変更をしました。

食物アレルギーに対する経口免疫療法は、中断すると、多くはまた再燃することが示されています。

■ 食物アレルギーの治療として、経口免疫療法が試みられるようになりました。

■ しかし、中断すると再燃することが多く、「Sustained unresponsiveness(持続的な不応答性)」と称されます。

■ 卵アレルギーに関し、2年間免疫療法を行い、中断すると75%は再燃するという先行研究後、4年後のデータが発表されました。

 

P: 卵経口免疫療法をうけた40名
E: 4年間フォローアップ
C:-
O: 長期フォローアップ後の脱感作(Desensitization;中断しなければ摂取できる)の率、Sustained unresponsiveness (SU;中断しても摂取できる)の率、卵特異的IgE、IgG4の経過

 

卵免疫療法を行った40名に関し、2年後のSU、4年後のSUを検討した。

■ 脱感作/SUを達成している被験者は、2年で75%/27.5%、3年で77.5%/45.0%、4年で77.5%/50.0%だった。

■ 経口免疫療法(eOIT)を継続できている児は、プラセボに比べ、非加熱もしくは加熱卵をより消費していた。

■ SUを達成している被験者はよりIgG4値が高値であり(P = .001)、プリック試験が低値であり(P = .0002)、卵特異的IgE/総IgEが低値(P = .04)だった。

 

免疫療法は長期に継続するほど、中断しても再燃しない可能性があがるようだ。

鶏卵経口免疫療法は効果が有意に認められるが、治療を中断すると多くが再燃してしまうと報告されていた(NEJM2012)。

■ それらの患者の長期予後の報告。継続して卵を摂取しておいた方が、より中断しても摂取継続できることがわかる。

■ ただ、4年間継続した場合でもSustained unresponsiveness(中断しても寛解が維持される)のは半数とも言える。