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Zolkipli Z, et al. Randomized controlled trial of primary prevention of atopy using house dust mite allergen oral immunotherapy in early childhood. J Allergy Clin Immunol 2015; 136:1541-7.e1-11.

ダニの経口免疫療法による、アレルギー予防。

■ ダニの経口免疫療法により、アレルギー疾患の予防を試みた報告です。

PECO
P: アレルギー疾患を有する一親等血縁者2人以上を持つハイリスクの5-9ヶ月乳児111名
* 皮膚プリックテスト陰性を確認済み
E: チリダニ類(HDM)抽出物 1日2回 12ヶ月間 57名
C: プラセボ 1日2回 12ヶ月間 54名
O: プライマリアウトカム:
12ヶ月後のHDMの累積感作率と一般的なアレルゲン(花粉、ネコ、ピーナッツ、乳と鶏卵)に対する累積感作率
セカンダリアウトカム:
Eczema(=アトピー性皮膚炎)、喘鳴と食物アレルギー

 

結果

■ 介入群は計49人、プラセボ群は計44名が試験を完了し、それぞれ53名と51名の参加者がintention-to-treat解析された。

■ 介入群(5例[9.4%])ではプラセボ群(13例[25.5%])に比較して、一般のアレルゲンに対して有意に感作率が低下した(16.0%; 95%CI、1.7%~30.4%;P = .03)。

■ しかし、HDM感作に有意差はなく、Eczema・喘鳴・食物アレルギーに対しての治療効果は認められなかった。

 

コメント

■ 結果は期待とは異なる結果である上、治療を行ったはずのHDMの感作が予防できていないうえに何故か他の抗原に対しての感作が予防されているという不可解な結果でした。

■ しかし、ワイト島における一次予防研究は、アレルギー感作が2歳までに防止された場合、10、18歳の小児喘息(特にアトピー型喘息)の発症が防止されることがありうることを示唆しています(Thorax 2012; 67:1046-51.http://thorax.bmj.com/content/67/12/1046)。そのため、3年間この研究は継続され、3,6歳で評価される予定とのことです。

■ 食物におけるEATスタディやLEAPスタディとは全く異なる結果ではありますが、吸入抗原はもっと後に感作されることが多く、確かにさらに経過をみていただきたい研究ですね。

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