血清ペリオスチンは喘息の診断に有用である

2017年6月6日

Inoue T, et al. Periostin as a biomarker for the diagnosis of pediatric asthma. Pediatr Allergy Immunol 2016; 27:521-6.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27062336

 


以前ぺリオスチンに関して、アトピー性皮膚炎の重症度・内因性外因性の判断に有用であることをUPしました。今回は喘息の診断に有用であるという報告です。


 

P: 本邦の三施設でリクルートされた、喘息・漏斗胸・非喘息患者である6-16歳の小児56人

E: 喘息(BA)児 28人

C: 喘息のない児 27人

O: 喘息診断において、呼気一酸化窒素(FeNO)、肺機能、好酸球数、総IgE値、血清ペリオスチン値のどれが診断精度が高いか

結果

気管支喘息は、ISAACアンケートによって診断され、心疾患、腎疾患、骨疾患、アトピー性皮膚炎、悪性疾患の患者は除外された。喘息群28例全例でコントロール良好であり、19例(67.9%)は軽症、9例(32.1%)は中等症だった。メサコリン反応閾値の中央値は、1.2mg/mlだった。

気管支喘息群の血清ペリオスチン値は、対照群より有意に高かった(中央値[igr]、134.0[116.3-166.3]対112.0[97.0-132.0] ng/ml; p=0.012)

コントロールから漏斗胸をもつ児を除外した場合、ペリオスチン値、FEV1、MMFのAUCは0.75、0.74、0.80であり、ペリオスチンによる喘息診断におけるROC解析によるAUCは、FeNOや肺機能検査といった従来のマーカーに匹敵した。

 

コメント

ペリオスチンは、線維芽細胞または上皮細胞で産生される細胞外マトリックスタンパク質であり、今回の報告は、呼吸機能検査と同等に重症度診断に役立つとまとめられます

Th2細胞サイトカインが線維芽細胞においてペリオスチン発現を誘導し、喘息における上皮下線維化に関与することが本邦から報告されています。

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