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呼気一酸化窒素の喘息診断精度に関する報告のメタアナリシスをご紹介します。

■ 呼気一酸化窒素は、気管支のアレルギー性炎症の程度をみる検査です。

■ すでに保険診療で使用できるようになっており、例えば喘息診断の補助にも使用できますが、もちろん値が高ければ全部が喘息、ではありません。やはり感度・特異度を掴んでおきたいところでしょう。

 

Wang Z, et al. The diagnostic accuracy of fractional exhaled nitric oxide testing in asthma: a systematic review and meta-analyses. Mayo Clinic Proceedings: Elsevier, 2018:191-8.

喘息の疑いのある5歳以上の患者に関し呼気一酸化窒素で喘息の診断精度を調査した報告43件(13,747人)に関し、メタアナリシスを実施した。

目的

■ 喘息の疑いのあるヒトにおける呼気一酸化窒素(exhaled nitric oxide; FeNO)測定の診断精度を評価する。

 

方法

■ 喘息の疑いのある5歳以上の患者を登録し、FeNOの診断精度を評価する研究のために、データベースの開始から2017年4月4日までのMEDLINE、EMBASE、PsycINFO、Cochraneデータベース、SciVerse Scopusを検索した。

■ 独立したレビュアーが研究を選択し、データを抽出した。

■ テストの性能を推定するために、階層的サマリーROCモデルを使用した。

 

結果

計13,747人の患者を対象とした43試験を含めた。

成人では、FeNOカットオフ値が20未満、20~29、30~39、40~49、50以上ppbを使用すると、FeNO検査の感度はそれぞれ0.80、0.69、0.53、0.41であり、特異性は0.64、0.78、0.85、0.93だった

小児ではFeNOカットオフ値が20未満、20〜29ppbであると、FeNO検査の感度はそれぞれ0.78と0.61、特異度はそれぞれ0.79と0.89だった

■ FeNOのカットオフ値に応じ、FeNO検査が陽性である場合のその後の喘息発症のオッズは、2.80〜7.00倍増加した。

■ 診断精度は、ステロイドを使用していない喘息患者、小児、非喫煙者では、全体の検討よりもやや改善された。

 

結論

■ 呼気一酸化窒素測定は、5歳以上喘息を診断するための中等度の精度を有する。

■ 試験の実施は、喘息の疑いがある一般集団よりも、ステロイド未経験の喘息患者、小児、非喫煙者では中等度に良好であるかもしれない。

 

結局、何がわかった?

 ✅ 小児における喘息診断に対するFeNOカットオフ値が20未満で感度0.78、特異度0.79、FeNO 20〜29ppbで感度 0.61、特異度0.89だった。

 ✅診断精度は、ステロイドを使用していない喘息患者、小児、非喫煙者ではやや改善した。

 

 

呼気一酸化窒素にょる喘息診断精度の研究としては使い勝手が良さそうです。

■ 感度と特異度はトレードオフの関係にありますが、FeNO 20程度を一つの目安とできそうです。

■ 先行研究では、FeNO>25ppbである場合に18ヶ月間の喘息発作リスクがハザード比 3.4という結果があり、私は臨床でよく使用します。

■ もちろん、数値のみで白黒決めるものではありませんので、参考値ですね。

 

 

今日のまとめ!

 ✅小児における喘息診断に対するFeNOカットオフ値が20未満で感度0.78、特異度0.79、FeNO 20〜29ppbで感度 0.61、特異度0.89だった。

 

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