妊娠中の魚油摂取は、小児期の喘息を減らすかもしれない: ランダム化比較試験

Hansen S, et al. Fish oil supplementation during pregnancy and allergic respiratory disease in the adult offspring. J Allergy Clin Immunol 2017; 139:104-11.e4.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27246522

 


■ 今回は、ほぼAbstractとFigureのみを読んだだけですが、ランダム化比較試験としてきれいな結果ですので問題ないかと思います。

以前、魚油とアレルギー予防に関しては、妊娠中の魚油摂取は1歳でのアレルギー疾患を予防するが3歳では有意差が消失するという報告をご紹介いたしました。

今回は、魚油が長期的な喘息を予防するかを検討した報告です。


 

P: 第三トリメスター(妊娠30週から出産まで)の妊婦533人

E: 魚油カプセル摂取 

C1:オリーブ油カプセル摂取

C2: 油摂取なし

O: 18~19歳時点までの喘息発症と関連するか

 

 

結果

 

喘息治療薬を処方された確率は、魚油群ではオリーブ油群に比較して有意に低値だった(ハザード比 0.54、95%CI 0.32-0.90; P =.02)

アレルギー性鼻炎治療薬を処方された確率は、統計的に有意ではなかったが、魚油群ではオリーブ油群より低い傾向だった(ハザード比 0.70、95%CI 0.47-1.05; P=.09)

しかし、18~19歳時における肺機能やアレルギー感作には有意差が認められなかった。

 

 

コメント

 

妊娠中の魚油サプリメントが、児に対する喘息長期予防効果がある可能性があるかもしれないとまとめられます。

しかし、アレルギー感作の予防は証明できなかったともいえます。

明日、魚(魚油のみではない)摂取でアレルギー疾患を減らすかというメタアナリシスをご紹介いたします。