乳幼児期のアレルゲン回避は、その後の喘息のリスクを減少させる可能性がある

アレルゲン回避は、喘息発症を減らすか?

■ アレルゲンの回避は、喘息の発症に有意に影響するかは十分な結論がでていません。

■ 個人的には、『どうせ感作されるから環境整備はあまり考えなくても良い』という考え方にはなかなか賛同できなくて、『乳幼児期こそ環境整備は重要です』と説明するように努めています。

 

■ そして最近、乳幼児期の環境整備がその先の喘息発症リスクを低減する可能性があることが、あたらしい統計手法から報告されています。

■ オープンアクセスですので、ざっくり全文を翻訳して共有します。

 

※もちろん、『環境整備を十分していなかったから喘息を発症した』という話をしたいわけではありません。

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

カナダ喘息一次予防研究(CAPPS)における喘息発症リスクに対する早期アレルゲン感作やアレルゲン回避の平均因果効果を推定するために、MSMアプローチによるポストホック解析を実施したところ、

 ✅ 感作のパターンが一過性か持続性かにかかわらず、アレルゲン感作が学童期の喘息発症に向けた病態を誘発する可能性のある幼少期は、病因論的に重要な時期であり、アレルゲン回避は、現在の喘息のリスクを減少させる可能性があることが示唆された。

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