閉塞性呼吸障害のある児に対する扁桃摘出は、睡眠を改善させるか?: メタアナリシス

 

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閉塞性呼吸障害(いわゆるいびきなど)がある児に対し、よく扁桃摘出術が選択されます。

しかし、いわゆる”手術”は、親御さんには心配の種になりがちです。

そこで、扁桃摘出が、実際に睡眠の改善に役立っているかを検討した報告をご紹介させていただきます。

 

P: 1980年1月から2016年6月までPubMed, Embase, Cochrane Libraryを検索して得られた11研究

E: 閉塞性睡眠呼吸障害(obstructive sleep-disordered breathing;OSDB)のあり、扁桃摘出を受けた小児

C: OSDBがあり、手術を受けなかった小児

O: 扁桃摘出は睡眠を改善するか

 

結果

大部分の研究において、扁桃摘出を受けた小児は睡眠が改善した。

閉塞性睡眠呼吸障害(OSDB)の児においてポリソムノグラフィーで確認した5研究では、扁桃摘出手術を受けた児でのAHI(apnea-hypopnea index;無呼吸低換気指数)は有意に改善した。

3研究によるメタアナリシスでは、扁桃摘出を受けた児では、手術を受けなかった児と比較し、AHIが4.8ポイント改善した。

睡眠関連のQOLと、望ましくない習性(例えば、不安や情動不安定)も、扁桃摘出を受けた児では、より改善した。

実際の機能変化に有意差は認められなかった。

また、研究の追跡調査期間は、通常12ヵ月未満だった。

 

コメント

閉塞性睡眠呼吸障害(OSDB)のある児において、扁桃摘出は、手術をしない群と比較し睡眠を短期的に改善するとまとめられます。

しかし、より長期の結果はよくわかっていないとされていました。