■ さて、皮膚バリア機能を反映するTEWLに関し、いくつかの報告をご紹介してきました。
閉鎖型の経表皮水分蒸散量(TEWL)測定器は、開放型測定器の代わりになるか?
生後24時間以内の経表皮水分蒸散量(TEWL)は成人と異なるか?
■ 今回、基準値に関するメタアナリシスがありましたのでご紹介いたします。
E: -
C: -
O: 健常な成人の一般的なTEWL値はどれくらいか
結局、何を知りたい?
✅TEWLの基準値がどれくらいかということを知ろうとしている。
年齢ごと、測定場所ごとのTEWLをまとめた。
■ 最終的に、皮膚の50部位におけるTEWLデータを提供する167研究が、検討された。
■ 検体サイズは、左頬部と左下背における5例から、前腕内側中央における2838例まで多岐にわたった。
■ TEWLは、胸部における2.3g/m2/h(95%CI 1.9-.2.7)が最も低く、腋窩の44.0g/m2/h(39.8.-48.2)が最も高値だった。
■ 65歳以上のTEWLは、18~64歳と比較して、一貫してより低かった。
結局、何がわかった?
✅TEWLは、年齢によっても測定する箇所によっても様々である。
TEWLの基準値を求めるためのメタアナリシス。
■ 経表皮水分蒸散量(TEWL)は、皮膚バリア機能における最も重要なパラメータのうちの1つと考えられています。
■ 論文そのものには、各箇所による基準値(50箇所!)が65歳未満、65歳以上にわけて示されていました。
■ このあと、TEWLに関して小児アレルギー学会誌でまとめる機会があったので、ブログ用に書き直してUPしました。よろしければご覧ください。
TEWL(経皮水分蒸散量)を小児アレルギー専門医が解説してみた。
今日のまとめ
✅TEWLは年齢によっても、測定箇所によっても値が異なる。メタアナリシスで基準値が示された。