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Fu K-w, et al. Parental restriction reduces the harmful effects of in-bedroom electronic devices. Archives of Disease in Childhood 2017 [Epub ahead of print]

テレビ・ゲーム機・スマホは、学習を遅らせるのか?

■ 現在は幼児でも、テレビのような昔からある電子機器(electronic devices;ED)だけでなく、コンピュータ、スマートフォン、ゲーム機などのより高度な電子機器に触れることが増えました。

■ しかし、幼児の発達に対する害についての懸念が指摘されています。

 

PECO
P: 香港・中国の異なる社会経済的背景である2地区の20の幼稚園からリクルートされた未就学児556人(平均年齢5.46±0.70歳;女児51.8%)
E: ベッドルームに電子機器(electronic devices;ED)を設置している
C: 設置していない
O: 就学準備が出来ているか

 

結局、何を知りたい?

 ✅ベッドルームに電子機器を置くと、学習が遅れるかということを知ろうとしている。

 

 

ベッドルームに電子デバイスが置かれている家庭の未就学児は学習が遅れる。

■ 就学準備性はEarly Development Instrument (EDI;総合的に教師に評価されるスケール)に基づくChinese Early Development Instrument (CEDI)により測定された。

■ テレビ、コンピュータ(デスクトップ、ラップトップ、タブレット)、ゲーム機(家庭用および携帯機)の3種類の電子機器について、保護者に対し以下のようなアンケートが行われた。
(1) 「お子様の寝室に、テレビ、デスクトップ/ラップトップコンピュータ、ゲーム機がありますか?」
(2) 「テレビ、コンピュータ、ゲーム機に費やす時間を制限していますか?」

■ 平均して1.45±0.73台のテレビ、1.96±0.93台のコンピュータ、0.51±0.72台のゲーム機と1.31±0.91台のスマートフォンを所有していた。

■ 約3分の1は子どものベッドルームに少なくとも1台の電子機器を置いていた。そして、最も一般的なものはコンピュータ(114人、20.5%)だった。

■ 80%以上はテレビ、コンピュータ、ゲーム機のいずれも子どもの使用を制限していたが、すべての電子機器を制限したのは71.6%だった。

■ 性別と社会経済的状況(socioeconomic status ;SES)で調整した後、寝室のテレビ設置は全体的に就学準備が遅れており(β-1.11,95%CI -1.80〜-0.42)、ゲーム機の設置は社会的能力の低下に関連した(0.94,95%CI -1.74~-0.15)

■ 社会経済的状況の高い世帯では、タブレットコンピュータ(r = 0.28、p <0.001)がより多く、ポータブルゲーム機は少なかった(r = -0.31、p <0.001)。子供の寝室に電子機器を置く可能性は低く(r = -0.18、p <0.01)、親の制限なしに電子機器を使用する可能性は低かった(r = -0.22、p <0.001)。

■ 親の規制なく小児のベッドルームに電子機器を置くことは、就学準備性に対し有意に有害だった(β-3.83、95%CI -5.91 to -1.74)。

■ しかし、ベッドルームのED設置に規制がある場合、有害な影響は低下した(β-0.54、95%CI -1.59 to 0.51)。

 

結局、何がわかった?

 ✅寝室のテレビ設置は子どもの学習を遅らせ、ゲーム機の設置は社会的能力を遅らせた。

 ✅親からの制限なくベッドルームに電子機器を置くと、学習を有意に遅らせた。

 

 

電子機器を制限なくベッドルームに置いてはいけない。

未就学児のベッドルームへの電子機器を設置することは、就学準備が遅れる可能性があるとまとめられます。

■ 一方で、親から電子機器の使用を制限すると、害が少なくなるかもしれません。

 

 

今日のまとめ!

 ✅子どもの手に届きやすい場所に電子機器(テレビ、ゲーム機、パソコンなど)を置くと、学習が遅れるかもしれない。

 

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