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Yamashita H, et al. Artificial sweeteners and mixture of food additives cause to break oral tolerance and induce food allergy in murine oral tolerance model for food allergy. Clin Exp Allergy 2017. [Epub ahead of print]

 人工甘味料や食品添加物とアレルギー。

■ 人工甘味料や食品添加物はアレルギーには良くないといった話は、まことしやかに語られることが多いのですが、必ずしも研究結果は多くありません。実験的な報告がほとんどです(Hannuksela M, Haahtela T. Hypersensitivity reactions to food additives. Allergy. 1987;42:561-575.)。

■ 今回もマウスの実験モデルでの報告ではありますが、人工甘味料や食品添加物が食物の耐性(受け入れるように働くこと)を阻害するのではないかという研究結果をご紹介いたします。

 

 

オボアルブミン(卵白のタンパク質の1種)に対する食物アレルギーモデルマウスにおいて、事前に耐性を誘導する時に人工甘味料や食品添加物を投与した。

背景

■ 加工食品は、毎日の生活の一部となっている。

■ ほとんどすべての加工食品には、食品添加物(例えば甘味料、防腐剤、着色剤)が含まれている。

■ 小児期から食品添加物の摂取を回避することは難しくなっている。

■ 乳幼児期早期における食物抗原に対する経口的な耐性は後天性であると考えられる。

■ 耐性が弱まる場合、食物タンパク質に対する不都合な免疫反応が惹起されるかもしれない。

 

目的

■ 我々は、食品添加物が経口的な耐性の獲得を妨げると仮定し、食品添加物の安全性を検査することを意図した。

 

方法

■ マウスにおけるOVA注射による感作前に、事前にOVAによる経口的治療を行い、食物抗原であるオボアルブミン(OVA)に対する実験的な経口的な耐性を誘導した。

■ 食品添加物は経口的な耐性の導入時期に投与され、食物アレルギーはOVAの反復投与により誘発された。

■ 食物アレルギーの症状は、体温とアレルギー性下痢症状の変化と定義された。

 

結果

サッカリンナトリウムと食品添加物の混合物は、経口的な耐性の獲得を阻害した。

■ 経口的な耐性誘導マウスモデルにおいて、OVA特異的IgE抗体価上昇による低体温とアレルギー性下痢症状が誘発された。

■ 腸間膜リンパ節における抗原提示細胞分析では、食品添加物がそれらの遊走に影響を及ぼすことが示された。

■ さらに、食品添加物は腸間膜リンパ節において、CD4+T細胞におけるCD25hi調節性T細胞の比率を低下させた。

 

結論と臨床的妥当性

大量の食品添加物は、経口的な耐性の獲得を妨げる可能性がある。

■ 乳幼児期の食品添加物の摂取は、食物アレルギーのリスクを増す可能性がある。

 

 

結局、何がわかった?

 ✅マウスにおける実験系で、サッカリンナトリウムと食品添加物の混合物は、経口的な耐性の獲得を阻害した。

 

 

 あくまでマウスに対する実験結果ではあるが、人工甘味料や食品添加物はアレルギーの耐性誘導を阻害する可能性が示唆された。

■ 現実的に食品添加物を避けるのは簡単ではないかもしれませんが、人工甘味料などを避けることは可能と思います。

■ 気を付けておきたいのは、この研究結果は「マウスによる結果」に過ぎず、人間で再現されるとは限らないことです。すなわち、この研究結果のみで結論を出すことは難しいですので、早合点しないほうが良いでしょう。しかし、注目すべき結果ではないかと思います。

 

 

今日のまとめ!

 ✅人工甘味料や食品添加物は食物の耐性に影響するかもしれない。

 

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