家庭内のハウスダストと食物アレルギーの関連性:ピーナッツ、鶏卵は関連していそう…、では、最近増加しているクルミは?
■ 経皮感作がひろく唱えられるようになったきっかけのひとつとして、2015年に発表された『ピーナッツタンパクがハウスダスト中に含まれるほど、その家に住んでいる子どもがピーナッツアレルギーになりやすい』とした研究が挙げられるでしょう。
■ では、日本の家庭において、ハウスダスト中のクルミタンパク量が多くなっているのでしょうか。
■ 最近、このテーマに関する検討が公開されています。
Yasudo H, Yamamoto-Hanada K, Mikuriya M, Ogino F, Fukuie T, Ohya Y. Association of walnut proteins in household dust with household walnut consumption and Jug r 1 sensitization. Allergology International 2023; 72:607-9.
小児のいる45世帯において、リビングルームの床や子どものベッドのマットレスパッドからダストサンプルを採取し、家庭のクルミ消費量と蓮と中のクルミタンパク質濃度を測定した。
Letter(短報)なので、詳細はnoteで。
簡単なまとめは以下。
小児のいる45世帯において、リビングルームの床や子どものベッドのマットレスパッドからダストサンプルを採取し、家庭のクルミ消費量と蓮と中のクルミタンパク質濃度を測定したところ、
✅ クルミを週に4g以上摂取する家庭では、クルミタンパク質のハウスダスト中の濃度が週に4g未満を摂取する家庭よりも高かった。
✅ Jug r 1アレルゲンにクラス2以上で感作されている子どものベッドのダストサンプルでは、クラス2未満で感作されている子どものベッドサンプルに比べてクルミタンパク質量が有意に高かった。
※ 論文の背景とその解説・管理人の感想は、noteメンバーシップでまとめました。
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