テレビゲームは海馬の萎縮をおこすかもしれない

West GL, et al. Impact of video games on plasticity of the hippocampus. Mol Psychiatry 2017.[Epub ahead of print]

 テレビゲームと記憶力の関連。

■ 昔、テレビゲームはアタマが悪くなるよ!とよく言われたものです。

■ そういえば、小学生の時にバイトしてパソコンを買ったことがあります(MSXってご存知ですか?)。でも、大学生になるまでファミコン系のTVゲーム機は持ってませんでした。

■ どうでもいい前フリでしたが、今回、テレビゲームが海馬を萎縮させるかもしれないという研究結果をみつけました。全文がダウンロードできなかったので詳細は読んでいませんが、少しおもしろい論文と思い、ご紹介いたします。

■ なお、海馬とは、記憶や空間学習能力に関わる脳の重要な器官です。

 

 

 テレビゲームは海馬を萎縮させるのか?

■ 海馬は、健常な認識に重要である。

■ そして、本研究結果は、アクションTVゲームプレイヤーが海馬内の灰白質を減少させることを示した。

■ その後の長期間のランダム化訓練実験は、一人称シューティングゲームが、非空間的記憶戦略を用いている参加者の海馬内の灰白質を減少させることを実証した。

■ 逆に、海馬依存的な空間戦略を使用する参加者は、訓練後に海馬の灰白質が増加した。

3Dプラットフォームのゲームで訓練を受けた対照群は、海馬または機能的に関係する嗅内皮質のいずれかが増加した。

■ 第3の検査として、海馬における灰白質に対するアクションTVゲーム訓練を実施し、その効果を再現した。

■ これらの結果は、TVゲームが、その人が使用しているナビゲーション戦略およびゲームのジャンルに応じて、海馬システムに有益性または有害性を及ぼす可能性があることを示している。

 

結局、何がわかった?

 ✅非空間的な(平面的な)テレビゲームは、海馬を萎縮させる。一方で、空間的な(3Dのような)テレビゲームは海馬を増加させた。

 

 

テレビゲームと脳。

■ 私は、今はゲームはほとんどしませんけど、結構していた時期もありました。もう少しヒマがあれば最近のゲームもしてみたいんですけどね。ヒマがとにかくなくて、、。

■ そういえば、「Pokemon go(ポケモン ゴー)」が世の中に出てから、医学論文で「Pokemon go」を題材にした研究結果が多く発表されています。google scholarで「Pokemon go」で検索すると約12900件も出てきました。

■ ちょっと眺めているだけでも、”新しいゲームソフト(ポケモンゴー)は、深刻な社会的撤退を抱える青少年(ひきこもり)を助けるかもしれない”(Tateno M, et al., New game software (Pokémon Go) may help youth with severe social withdrawal, hikikomori. Psychiatry research 2016; 246:848-9.)とか、ポケモンゴーの予期せぬ副作用:けが(Tsukayama H. Pokémon Go’s unexpected side effect: injuries. Retrieved December 2016; 1)とか、色々見つかりそうですね。

■ 今回の結果は、2Dゲームは海馬を萎縮させ、3Dゲームは海馬を発達させるという結果でした。だったら3Dならいい?いえいえ、ゲームのやりすぎはやっぱりだめでしょう。

 

 

 

今日のまとめ!

 ✅平面的なテレビゲームは、記憶や空間学習能力に関わる海馬を萎縮させるかもしれない。