プロバイオティクス(乳酸菌)は乳児のコリック(腹痛)に効果はあるか?: システマティックレビュー&メタアナリシス

Schreck Bird et al. Probiotics for the Treatment of Infantile Colic: A Systematic Review. J Pharm Pract 2017; 30:366-74.1. 

疝痛発作は小児に多い腹痛です。

■ 仕事やもろもろがようやく少しだけ区切りがついて、先週末は気持ちが少し切れてしまい、ブログ更新をしませんでした。でも、土曜日に私が尊敬する先生方にお会いして色々お話を伺って、気持ちを新たにできました。

■ さて、英語ではcolicと記載される腹痛発作は、小児には良く見受けられます。

■ 実際には原因ははっきりしていませんが、周囲を悩まします。

■ 今回は乳酸菌製剤が効果があるかもしれないという報告です。

 

 

乳児疝痛の治療におけるプロバイオティクスの安全性および有効性を評価する。

背景

■ 乳児コリックの治療において、プロバイオティクスは潜在的に効果があることが示唆されており、健康な乳児で研究された特定の菌種は安全であると考えられている。

 

方法

■ 乳児コリックを患っている乳児に対するプロバイオティクス内服を評価するランダム化比較試験(RCT)を特定するために、システマティックレビューが行われた。

■ プライマリエンドポイントとして、啼泣もしくは啼泣時間を評価しているRCTが選択された。

■ プロバイオティクス群もしくはコントロール群に層別化された乳児において、「レスポンダー」と「非レスポンダー」を比較したメタアナリシスを実施した。

■ 選択した試験の質も評価した。

 

結果

■ 多くが母乳栄養である乳児に対し、プロバイオティクスであるLactobacillus reuteriの2つの異なる株を評価したRCT 5研究が同定された。

■ 有効率分析では、プロバイオティクス群である乳児は、コントロール群と比較して啼泣/不機嫌である時間が50%以上減少する可能性が2.3倍高いことが示された(P = .01)

プロバイオティクス内服は、有害事象と関連していなかった

 

結論

■ 母乳栄養児におけるプロバイオティクスであるLactobacillus reuteri内服は、乳児コリックの管理に安全かつ効果的であるようだ。

■ 乳児におけるプロバイオティクスの役割を決定するためには、さらなる研究が必要である。

 

結局、何がわかった?

 ✅乳酸菌製剤は、乳児コリックの不機嫌・啼泣を半分に減らす可能性を2.3倍にし、特に害はなかった。

 

 

 乳児コリックに乳酸菌製剤を使用する意味はあるようだ。

■ 乳児コリックに対して治療方法として乳酸菌製剤は良いかもしれないという結果です。

■ 個人的には抑肝散や甘麦大棗湯、小建中湯などを使いますが、併用しても問題ないでしょうし、一つ武器が増えたと言えそうです。

 

 

今日のまとめ!

 ✅乳児コリックにプロバイオティクスは有効かもしれない。

 

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