ロタウイルスワクチンは、胃腸炎関連痙攣による入院も減少させる

Pringle KD, et al. Trends in Rate of Seizure-Associated Hospitalizations Among Children< 5 Years Old Before and After Rotavirus Vaccine Introduction in the United Sates, 2000–2013. The Journal of Infectious Diseases 2018.[Epub ahead of print]

ロタウイルスワクチンは、胃腸炎関連痙攣も減らす?

■ 胃腸炎関連けいれんは、発熱を伴わなくとも起こり得る痙攣発作であり、ロタウイルスは主要な原因のうちの一つです。

■ ロタウイルスは、5歳までにほぼ全員が感染してロタウイルス胃腸炎になり、世界的には5人に1人受診、60人に1人入院、293人に1人死亡するとされている、決して侮れない相手です。

■ 一方で、ロタウイルスワクチンは、未だに公費適応ではないながら、本邦でも接種率は大きく上がってきており、2013年4月の時点で45%に達しているとされています。

■ では、ロタウイルスワクチンは、胃腸炎関連痙攣を減少させるのでしょうか? 米国において実施された検討をご紹介いたします。

■ なお、原文では胃腸炎関連痙攣とは記載されておらず、generalized tonic-clonic afebrile seizures(全身性強直性間代性無熱性痙攣)と書かれていますが、ほぼ本邦で経験される胃腸炎関連痙攣と考えてよいようです。

 

 

2000年から2013年までの、米国における5歳未満の小児962899人の痙攣による入院を調査し、ロタウイルスワクチン導入前後との関連を検討した。

背景

■ ロタウイルスは急性胃腸炎の一般的な原因であり、また全身性の強直性間代性無熱性けいれんと関連している。

■ 一方、ロタウイルスワクチンの導入以来、急性胃腸炎の治療のための入院は減少しているため、痙攣関連の入院が減少しているかどうかを評価する。

 

方法

■ Healthcare CostとUtilization Projectの入院院データベースから、退院コードを使用し5歳未満の痙攣による入院データを抽出した。

■ そして、入院時の年齢および年月によって層別化したワクチン導入前後のけいれんによる入院率を、ポワソン回帰を用いて比較した。

■ 2000年から2006年までの前ワクチンデータを用いて入院年月を管理した陰性二項モデルを用いた時系列解析を実施した。

 

結果

■ 2000年から2013年までの5歳未満の小児962899人の痙攣による入院を調査した。

ワクチン導入後の痙攣率は、ワクチン導入前の発作率に比べて1%〜8%低く、その低下率は経時的に減少した

■ 時系列分析では、2012年から2013年に発作による入院患者数が減少し、特に、生後12-17ヶ月と18-23ヶ月の児の数が著しく減少した。

 

結論

■ この解析では、ロタウイルス感染シーズンにおいてロタウイルス関連疾患に高い負担を持つ年齢群に、ロタウイルスワクチン接種後の痙攣による入院の減少にインパクトを与えているというエビデンスを提供した。

 

結局、何がわかった?

 ✅2012年から2013年のロタウイルスワクチンの導入前後で、痙攣による入院率が1%〜8%低下し、特に生後12-17ヶ月と18-23ヶ月の児の入院が著しく減少した。

 

 

ロタウイルスワクチンは、胃腸炎関連痙攣の入院も減少させる。

■ 最近は、ロタウイルスワクチンを接種していないお子さんのほうが少なくなってきた印象です。そして、入院数も大きく減ってきたという報告が増えて来ています。

 

 

 

今日のまとめ!

 ✅ロタウイルスワクチンは、胃腸炎関連痙攣のリスクも減らすかもしれない。

 

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