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マイコプラズマと皮膚・粘膜病変の関連を検討したシステマティックレビュー。

■ マイコプラズマはスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)をきたすことがあるというのは小児科医では常識でしょう。マイコプラズマによるSJSは、肺炎に随伴することが多いながら、皮膚症病変は少ないという特徴を持っているという報告をご紹介したことがあります。

マイコプラズマによるスティーブンス・ジョンソン症候群の特徴: 症例集積研究

■ ここでは、皮膚・粘膜病変を主眼にした報告をご紹介いたします。

 

 

Canavan TN, et al. Mycoplasma pneumoniae–induced rash and mucositis as a syndrome distinct from Stevens-Johnson syndrome and erythema multiforme: a systematic review. Journal of the American Academy of Dermatology 2015; 72:239-45. e4.

Mycoplasma pneumoniae関連皮膚粘膜疾患を検討した、95論文202症例を特定し、その特徴を検討した。

背景

Mycoplasma pneumoniae(肺炎マイコプラズマ)感染は粘膜皮膚発疹を含む肺外合併症と関連している。

■ これらの発疹は、文献的には「スティーブンス・ジョンソン症候群」または「多型紅斑」と呼ばれており、薬物誘発性のスティーブンス・ジョンソン症候群/ウイルス性多形紅斑とは異なるかもしれない。

 

目的

■ 我々は、Mycoplasma pneumoniae関連皮膚粘膜炎の形態学および疾患経過を特徴づける報告を検討した。

 

方法

■ 包括的文献検索により、202症例を有する95論文が特定された。

 

結果

■ 患者の多くは若年者(平均年齢 11.9歳)で男性(66%)であった。

皮膚病変は、なし(34%)、まばら(47%)、中等症(19%)であった。

口、眼、尿生殖器器の粘膜病変は、それぞれ94%、82%、63%で認めた。

■ 治療には抗生物質(80%)、全身性ステロイド(35%)、支持療法のみ(8%)、および/または静脈内免疫グロブリン(8%)が含まれた。

■ 合併症には、粘膜障害(10%)、皮膚の瘢痕化(5.6%)、再発(8%)、死亡(3%)が含まれた。

 

制限事項

■ 軽症症例は公開されていない可能性がある。したがって、このレビューは、より重篤な病態に偏っている可能性がある。

 

結論

Mycoplasma pneumoniae関連皮膚粘膜炎は、粘膜病変が顕著である。しかし、皮膚病変は様々であるものの皮膚との関連は低かった

■ 明確な形態学、穏やかな疾患経過、可能性のある重要な臨床的意義のため、我々は命名法の改訂を提案する。

■ これらの症例について、用語「Mycoplasma-induced rash and mucositis(マイコプラズマ誘発性の発疹および粘膜炎)」を提唱する。

 

結局、何がわかった?

 ✅マイコプラズマ誘発性の発疹および粘膜炎患者の多くは若年者(平均年齢 11.9歳)で男性(66%)である。

 ✅粘膜病変が顕著であるが、皮膚病変は様々であるものの皮膚との関連は低い。

 

 

マイコプラズマによる皮膚・粘膜病変は、粘膜病変が主体のようだ。

■ マイコプラズマによる多形紅斑やSJSではなく、新しい疾患名として提唱しています。

■ 個人的には、マイコプラズマによる多形紅斑やSJSは粘膜病変が主体、でいいような気もしますけど、、

 

 

今日のまとめ!

 ✅マイコプラズマ誘発性の発疹および粘膜炎は、粘膜病変が顕著であるが皮膚との関連はやや低いようだ。

 

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