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Valeriani F, et al. Swimming attendance during childhood and development of asthma: Meta‐analysis. Pediatrics international 2017; 59:614-21.

屋内プールと喘息の関係。

■ 水泳が喘息に良いと考える方も多いかと思いますが、これまでの検討結果をみると、悪化に働くという報告も少なくありません。

■ そこで、最近実施されたメタアナリシスをご紹介いたします。

メタアナリシスとは、複数の研究の結果を統合して検討する、医学論文の検討方法としては質が高いと言われている方法です。

 

小児期の屋内プールにおける消毒薬の副産物への曝露と喘息の関係を確認した7報告(5851人)を検討した。

背景

■ 喘息とスイミングプールの関連性は実証されておらず、現時点では相反する結果がある。

■ 小児における喘息の診断と屋内プールの関連性を明らかにし、利用可能な疫学研究の整合性を評価するために、小児期の屋内プールにおける消毒薬の副産物への曝露と、喘息に対し、文献検討を実施した。

 

方法

■ Meta-analysis of Observational Studies in Epidemiology(MOOSE)およびPreferred Reporting Items for Systematic reviews and Meta-Analyses (PRISMA)基準に基づき、「プール(swimming pool)」、「消毒副産物(disinfection by-products)」、「屋内汚染(indoor air pollution)」、「小児(children)」と共に「喘息(Asthma)」というキーワードを使用して、PubMed、TOXNET、Scopus databases (2015年4月20日まで)を介してMEDLINEを検索することにより、システマティックレビューおよびメタアナリシスを実施した。

■ 研究へ含める基準は、英語、小児のコホート試験(0-16歳)を含む完全なスタディデザイン、曝露の明確な定義、効果および相違に関するデータの存在だった。

■ in vivo、in vitro、職業的、偶発的な曝露に関する研究は除外された。

 

結果

■ スクリーニングの結果、計2928の参考文献の中から7報告(5851人)が検討に含まれた

スイミングプールの参加と喘息有病率に関するオッズ比(OR)は、0.58~2.30だった。

■ 現在のメタアナリシスは、スイミングプールに参加している小児と対照における喘息発症の有意差を確認することはできなかった(OR 1.084; 95%CI:0.89-1.31)

 

結論

■ 小児期の水泳は、医師が診断した喘息の可能性を高めるものではない。

■ このメタアナリシスでは、屋内プール参加と疾患の関連は、未だ不明である。

 

結局、何がわかった?

 ✅スイミングプールの参加と喘息有病率に関するオッズ比(OR)は、0.58~2.30であり、小児期の水泳は、医師が診断した喘息の可能性を高めるものではなかった。

 

 

屋内プールと喘息は関連しない?

■ コホート研究や横断研究から、屋内プールが喘息に悪影響という先行研究があり、私は屋内プールは喘息にあまり良くないのではないかと考えてきました。

■ 一方、2013年のメタアナリシスは、塩素の情報が不十分であることが研究の限界としながらも、水泳は喘息コントロールや増悪に影響せず、忍容性が高く、体力と肺機能を増加させると結論しています。

「良くもなく悪くもない」がとりあえずの今の結論と言えるかもしれません

 

今日のまとめ!

 ✅屋内プールの喘息に対する影響は、塩素の情報が不十分でありながらも、「良くもなく悪くもない」が、現段階の結論なのだろう。

 

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