アセトアミノフェンアレルギーが疑われる児に対し負荷試験を行うと、どれくらい陽性か?

Gabrielli S, et al. Prevalence of Hypersensitivity Reactions in Children Associated with Acetaminophen: A Systematic Review and Meta-Analysis. Int Arch Allergy Immunol 2018. [Epub ahead of print]

アセトアミノフェンアレルギーが疑われる小児に対し、実際に症状が陽性なのはどれくらいか?

■ 薬剤アレルギーは、臨床医にとって極めて悩ましい存在です。

■ 例えば、ペニシリンアレルギーが疑われる小児に対して、94.1%はペニシリンの負荷試験は陰性だったという報告があります。

■ 今回は、アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)に対する負荷試験におけるメタアナリシスをご紹介いたします。

 

アセトアミノフェンに対する過敏反応を報告した85研究(1030人)を評価し、経口負荷試験で確認したアセトアミノフェン過敏症の罹患率を調査した。

背景

■ アセトアミノフェンは、小児において最も一般に使用される解熱薬である。

■ しかし、アセトアミノフェン使用に関連した過敏反応を評価するデータは限られている。

 

目的

■ 成人と小児のアセトアミノフェンに対する過敏反応を特徴づけるためのシステマティックレビューを実施し、アセトアミノフェンアレルギーが疑われる小児に対するアセトアミノフェン過敏症の有病率を評価するためのメタアナリシスを実施する。

 

方法

■ 2つの電子データベースを検索し、アセトアミノフェンに対する過敏反応を報告した研究のシステマティックレビューを行った。

■ 選択された研究から、メタアナリシスによって、経口負荷試験の実施により確認したアセトアミノフェン過敏症の有病率を評価するものを考慮に含めた。

 

結果

システマティックレビューにより、85件、1030人の参加者を評価した。

■ 即時反応(曝露から1時間以内)は、報告の 25%以上で報告され、皮膚の非即時反応は報告の約25%において報告された。

■ 残りの報告は、スティーブンジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis; TEN)、固定薬疹、交差不耐性の反応を報告した。

■ メタアナリシスには5つの小児に対する研究が含まれていた。

経口負荷試験を受けた小児に対し、アセトアミノフェン過敏反応の有病率は10.1%(95%信頼区間4.5-15.5%)と推定された

 

結論

■ アセトアミノフェンに対する即時および非即時の過敏反応のリスクを評価し、アセトアミノフェン過敏反応のメカニズムを解明するためには、さらに研究が必要である。

 

結局、何がわかった?

 ✅アセトアミノフェンアレルギーを疑われて経口負荷試験で確認したアセトアミノフェン過敏症の有病率は10.1%(95%信頼区間 4.5-15.5%)と推定された。

 

 

ペニシリンアレルギーと同様、経口負荷試験で確認したアセトアミノフェンアレルギーは1割程度のようです。

■ 体調不良の時に内服するのが薬物でもあり、薬物アレルギーは誤認されることがしばしばあります。

■ ペニシリンアレルギーに関しては、即時型アレルギーで無ければ皮膚検査も有用性が低いという報告もあり、事前の予測が困難となりさらに悩ましくなります。

■ あくまで安全性を確保しての話ではあるものの、負荷試験は重要だろうと思っています。

 

 

今日のまとめ!

 ✅アセトアミノフェンアレルギーが疑われても、実際に負荷試験を行うと、陽性は1割程度のようだ。

 

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