ペニシリンに対する明らかなアレルギーがあっても、『側鎖』が異なると使用できるかもしれない
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『ペニシリンアレルギー』に関しては、難しい問題が多くあります。

■ 2020年最初の論文紹介は、マニアックな薬物アレルギーがテーマです。

■ 『薬物アレルギー』は、アレルギー専門医もなかなか評価に難渋する相手です。

■ 診断は、詳細な病歴から暴露試験になってしまうので、手間もコストも高くなってしまいます。

■ たとえば、ペニシリンは抗菌薬ではもっとも古い薬剤のうちの一つで、ベータラクタム環を有し、そのペニシリンから派生・発展した抗菌薬も同様の構造を持つことになります。

■ そのため、ペニシリンに対する過敏反応をもつと、他のベータラクタム環をもつ抗菌薬も中止されることが多いです。

■ しかし、『ペニシリンに対しての過敏反応』自体が、本当でない場合も多いです。

■ そして、同じようにベータラクタム環をもっていても、その側鎖(ベータラクタム環から枝分かれしている炭素鎖)が異なるとアレルギーとしてはほとんど重ならないのではないかと考えられるようになっており、側鎖の違いを考えながら曝露試験が行われるようになってきています

■ その曝露試験の結果を報告した、すこし大きめの前向き症例集積研究をご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

ペニシリンに対し319回の即時型反応(主にアナフィラキシー)があり、少なくとも1種類のペニシリン試薬の皮膚試験が陽性だった252人に対し、3種類のセファロスポロン系抗菌薬、セファマンドール、セフロキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフォタキシム、セフェピムに対し皮膚検査と暴露試験を実施したところ、

 ✅ 95例(37.7%)は、アミノセファロスポリン系および/またはセファマンドールに陽性であり、これらはペニシリン系と類似もしくは同一の側鎖を持っていた。

 ✅ 側鎖の異なるセフロキシムアキセチルとセフトリアキソンで曝露試験をうけた244人は、全員、曝露試験陰性だった。

 

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