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アトピー性皮膚炎の痒みに対し、対応する方法は多くはない。

■ アトピー性皮膚炎の痒みは、生活の質を大きく下げ、睡眠も傷害します。

■ 結局は、皮膚の改善そのものが痒みも改善させるのですが、ステロイド外用薬の毎日の連用は推奨できません。

■ 今回は、タクロリムス外用薬(プロトピック軟膏)が痒みに有効というランダム化比較試験をご紹介します。

 

Takeuchi S, et al. A randomized, open-label, multicenter trial of topical tacrolimus for the treatment of pruritis in patients with atopic dermatitis. Ann Dermatol 2012; 24:144-50.

10歳以上で、痒みスケールが100段階で30~80のアトピー性皮膚炎患者68人に関し、寛解導入後の痒みの再発を、プロトピック群、保湿剤群で比較した。

背景

■ アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis; AD)によって引き起こされる掻痒は、ステロイド外用療法によって必ずしも十分にコントロールできるとは限らないが、タクロリムス外用薬の使用は、臨床現場でしばしば、このような難治性掻痒を和らげるのに役立つ。

 

目的

■ 寛解導入と維持療法におけるAD治療におけるタクロリムス外用薬の抗掻痒作用を確認する。

 

方法

■ 介入前に、患者をランダムに2群に分け、寛解導入療法とその後のタクロリムス単独による維持療法、そして寛解導入療法とその後の保湿剤のみによる維持療法を行った。

■ 寛解導入療法において、患者は、ステロイド外用薬を低用量(<10g /週)に加え、タクロリムス外用薬と保湿剤を使用することが認められた。

■ 掻痒が改善した患者が、維持療法に進むことができた。

■ 維持療法中の掻痒の再発を主要​​評価項目として検討した。

 

結果

患者の3分の2(68人中44人; 64.7%)が、寛解導入後の掻痒が改善した。

維持期間中に掻痒は、タクロリムス外用単独療法群の23.8%(21人中5人)が、保湿剤群で100%(21人中21人)が再発し、統計的に有意だった。

論文から引用。

プロトピック群の方が、痒みの再燃が少ない。

 

結論

■ タクロリムス外用薬の使用は、保湿剤と比較しADの掻痒を抑制するのに有効である。

 

 

結局、何がわかった?

 ✅ 10歳以上のアトピー性皮膚炎患者に対し、プロトピック群は、保湿剤群に比較して痒みの再燃が有意に少なかった。

 

 

プロトピック外用薬は、アトピー性皮膚炎の痒みの再燃を抑える。

■ 痒みはアトピー性皮膚炎のもっとも辛い症状のひとつです。

■ この研究はステロイド外用薬とのランダム化比較試験ではありませんので、結果としては明らかです。

■ ただ、プロトピックは局所的な副作用が少ないのと、10歳以上で行われているので有用かなと思いピックアップしてみました。

 

 

今日のまとめ!

 ✅ プロトピック軟膏は、アトピー性皮膚炎の痒みの再燃を抑える。

 

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