離乳食開始時期は、食物アレルギーの発症・感作に関連するか?

離乳食の早期導入は、食物アレルギーを予防するか?

■ 離乳食の開始時期と食物アレルギー予防に関して、さまざまな報告がなされるようになりました。

complementary solid food(補完食)の導入時期と食物アレルギー発症もしくは感作のリスクを検討したメタアナリシスが発表されました。

■ 我が国での「離乳食」と海外での「complementary solid food」は微妙に違うのですが、この場合、おおむね同じように考えて良いと思います。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

 ✅ コホート研究 16件に関するメタアナリシスでは、生後4ヵ月以上 で補完食を導入することは、生後4ヵ月未満で開始と比較して、食物アレルギー発症リスクと関連していなかった(オッズ比 [OR] 1.22; 95%CI 0.76-1.96)が、食物感作とは関連していた(OR 1.93; 95%CI 1.57-2.38)。

 ✅ ランダム化比較試験に関するメタアナリシスで、生後4ヶ月の卵開始は、卵アレルギーの発症低下(OR 0.63; 95%CI 0.44-0.90)と感作(OR 0.76; 95%CI 0.51-0.95)と関連していた。

 ✅ ランダム化比較試験に関するメタアナリシスで、生後4ヶ月からのピーナッツ開始は、ピーナッツ導入を遅らせることと比較し、ピーナッツアレルギー発症の低下と関連していた(OR 0.28; 95%CI 0.14-0.57)。

 

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