食物アレルギー(治療) ベイクドエッグ(焼いた卵)やベイクドミルク(焼いた乳)は、免疫療法に使えるか? 焼き固めた卵や乳での免疫療法は有効か? ■ ベイクドミルクやベイクドエッグ(つまりは、ビスケットのような料理形態を指します)で、食物アレルギーの免疫療法ができないかを考慮した指導は少なからずあります。 ■ 加工品が食べられるお子さんが、その後その食物が食べられるようになる可能性が高いことはいえるかと思っていますが、一方... 2020年1月30日 pedallergy2016
小児科(新生児) 授乳中の乳頭の痛みに、ラノリンは有効か? 乳頭の痛みにラノリンは有効か? ■ 『ラノリン』は、ラテン語でウールを意味するlānaと、油を意味するoleumに由来し、羊毛の生産過程で得られる、外用剤の基剤に良く使用される油です。 ■ 授乳中の乳頭の痛みに対し、ラノリンの塗布が良く実施されます。 ■ そのラノリンの塗布は、痛みの軽減には有効なのでしょうか? この... 2020年1月28日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 花粉に対する経皮免疫療法の有害事象は、皮膚の障害の程度による 有害事象軽減の観点から経皮免疫療法が注目されていますが、有害事象におけるリスク因子の検討も重要です。 ■ 経皮免疫療法は、有害事象が少ないことから今後注目されてきそうな免疫療法の手法です。 ■ ただし、経皮免疫療法も、治療である以上有害事象から免れえません。 ■ そこで今回は、経皮免疫療法のリスク因子を検討した報告をご... 2020年1月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) オボムコイド特異的IgE抗体価が低下傾向であると、卵アレルギーが改善してきているかもしれない 食物経口負荷試験の実施に関し参考にするのは、特異的IgE抗体価の絶対値だけではない。 ■ 食物経口負荷試験は、食物アレルギーの診断にとってきわめて重要です。 ■ しかし、リスクがありますから、事前の血液検査などにより『ある程度の』結果予想をすることになります。 ■ そして、よく実施される特異的IgE抗体価は、多くの場合... 2020年1月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 抗IL-33抗体 エトキマブは、ピーナッツアレルギーを効率的に改善させるかもしれない 生物学的製剤を食物アレルギーの治療に応用しようとする動きがあります。 ■ 抗IgE抗体(オマリズマブ)は、食物アレルギーにおける免疫療法の有害事象を減らすのではないかと期待されています。 ■ いわゆる『生物学的製剤』は、さまざまな分野で医療の変革をもたらそうとしています。 ■ そこで今回は、抗IL-33抗体、エトキマブ... 2020年1月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対し、各種の微量ミネラルやビタミンが有効か? 微量ミネラルやビタミンとアトピー性皮膚炎の関連を尋ねられることがありました。 ■ 最近、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の関連だけでなく、他の微量元素やビタミンとアトピー性皮膚炎の関連を尋ねられることがありました。 ■ 個人的には、栄養のバランスを優先して、あまりこだわらないほうがと考えていると伝えた上で、ビタミンDや... 2020年1月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 睡眠不足は、皮膚の老化や回復に関係するか? 睡眠不足は、アトピー性皮膚炎の悪化や皮膚のダメージからの回復に影響するか? ■ アトピー性皮膚炎は、睡眠の質の低下を招き、さらには生活の質の低下に結びつきます。 ■ しかし逆に、睡眠不足がアトピー性皮膚炎そのものを悪化させるかに関しての報告は思った以上に少ないです。 ■ ここは『当然でしょう』の心理が働いているのではな... 2020年1月19日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 頸部のリンパ節に対する、経リンパ節免疫療法の初報告 免疫療法の新しいルート、リンパ節。 ■ 免疫療法の問題点の一つとして、『時間がかかる』というものがあります。 ■ 経口、舌下、経皮、皮下などのルートがこれまで提案されており、それぞれ利点・欠点もありつつ、発展してきています。 ■ 最近、あたらしく提案されてきているルートに『リンパ節に直接アレルゲンを注入する』というもの... 2020年1月16日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) イヌのアレルゲン量は、洗浄で減少するか? イヌを洗うと、アレルゲン量は低下するか? ■ 先日、ネコアレルゲンに関して週2回の洗浄により低下させる可能性があることをご紹介しました(現実的には難しいと思われます)。 ■ では、イヌアレルゲンに関して、洗浄は有効でしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? イヌ25匹の洗浄前3日間と洗浄後連続7日... 2020年1月15日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) ダニを通さないカバーは、アレルギー疾患の予防や治療に有効か? ダニを通さないカバー(高密度繊維カバー)は、アレルギー疾患に有効か? ■ 日常診療のなかでは、ダニを通さないカバー(高密度繊維カバー)はおすすめすることがありますし、実際にアトピー性皮膚炎や気管支喘息の治療に有効という研究結果もあります。 ■ しかし、高密度繊維カバーは全員に有効なわけではありません。 ■ 環境整備に関... 2020年1月14日 pedallergy2016
アレルギー一般(病因) ネコアレルゲンは、衣服を通して拡散しているかもしれない ネコのアレルゲンは粘着力が強く、衣服により拡散することが報告されています。 ■ ペットに関してのアレルゲン対策は、決して簡単ではありません。 ■ 現実的には、飼育の中止が有効な方法なのかもしれませんが(Chest 2005; 127:1565-71.)、もちろんそんなに簡単なことではないでしょう。 ■ ネコのアレルゲン... 2020年1月13日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) ネコを洗浄するとネコアレルゲン量は低下するが、1週間も維持されない ネコを洗浄して、どれくらいのネコアレルゲンを減少させることが出来るのか? ■ ペットのアレルギーにより、全米で年間50万~100万回以上の喘息発作があるという試算もあります。 ■ しかし、ペットのアレルゲンにどう対応するかは、難しいテーマです。 ■ 究極的には『手放す』になってしまうのですが、一方で、『ペットテラピー』... 2020年1月12日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) 家庭向け衣類乾燥機で、ダニは死滅するか? 家庭向け衣類乾燥機は、殺ダニに有効か? ■ 衣類乾燥機による殺ダニ効果を検討した研究は少なく、私が知っている範囲では学会報告のみです。 ■ その学会報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 家庭用衣類乾燥機に、ダニを植え付けたブランケットを置き、10、20、30分間置いたあとのダニの生存数... 2020年1月11日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) どれくらいの温度や時間を加えると、殺ダニできる? どれくらいの温度を、どれくらいの時間加えると、ダニは死滅するのか? ■ ダニを減らすという環境整備は、なかなか難しいものです。 ■ 天日干しがカーペットにいるダニを殺ダニできるという報告はあります( Journal of allergy and clinical immunology 1994; 93:1072-4.)... 2020年1月10日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) どれくらいの紫外線照射により、ダニを死滅させうるか? 紫外線照射は、ダニをどれくらい死滅させるのか? ■ ダニの繁殖しやすさは、温度と湿度により大きくなります。 ■ また、『殺ダニ』と『繁殖しにくい環境』という点も区別しなければならないと思っています。『温度を上げることでダニを殺すこと』と、『乾燥させることでダニが繁殖しにくい環境を作ること』は別、ということです。 ■ で... 2020年1月9日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 喘息の悪化要因となるというハウスダスト1gあたりチリダニ”10μg”の報告した初期の研究 ハウスダスト中のダニの量と、喘息との関連。 ■ 喘息に関して調べていると、たびたび出てくるの『ダニへの曝露量の目安』です。 ■ ハウスダスト1gあたりのダニの蛋白質量が10μgを超えるとリスクが高くなり、2μgを下回るとリスクが低くなるとされています。 ■ これらの検討は、1990年代の古い研究で基本的には終わっていま... 2020年1月7日 pedallergy2016