ネコのアレルゲンは粘着力が強く、衣服により拡散することが報告されています。
■ ペットに関してのアレルゲン対策は、決して簡単ではありません。
■ 現実的には、飼育の中止が有効な方法なのかもしれませんが(Chest 2005; 127:1565-71.)、もちろんそんなに簡単なことではないでしょう。
■ ネコのアレルゲンはとても粘着力が強く、衣服を介して運ばれることがわかっています。
■ 実際に、学校を舞台に行われた研究があります。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
ネコを飼育している家庭としていない家庭で、ネコアレルゲン(Fel d1)の空気中の濃度を調査し、学校や家庭におけるアレルゲンの拡散経路として衣服を検討したところ、
✅ ネコを飼っている子どもが多いクラスと少ないクラスでは、空気中のネコアレルゲンの中央値に5倍の差があった( (2.94 vs 0.59 ng/m3; P <.001)。
✅ ネコを飼っている子どもが多いクラスの空気中のネコアレルゲン濃度は、ネコを飼っていない家庭より有意に高かったが (P <.001)、ネコがいる家庭よりは低かった(P <.001)。
✅ ネコを飼っていない子どもの衣服のアレルゲン量は、登校日の後に増加した(P <.001)。
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