デンマークでは、メディアの否定的な報道でHPVワクチンの接種率が下がったことがある。 ■ 日本でのHPVワクチン接種率の低下は目を覆う状況であり、『すでに』子宮頸がんで多くの方が亡くなる可能性が試算されています。 ■ 5年以上かけて9価ワクチンが認可され、状況が変わろうとしています。 ■ 日本ほどではありませんが、メデ...
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早産児に対する保湿剤(エモリエント)は、感染症を減らす? ■ 早産児に対する保湿剤の効果に関しては、現状では結果がはっきりしていません。 ■ 早産児に対して保湿剤を塗る理由はアトピー性皮膚炎の発症を減らすことよりも、もともとは、皮膚バリア機能を改善させることで『感染症を減らし』『死亡率を下げる』ことが目的だったようです...
新生児の沐浴に、ガーゼを使うケースは多い。 ■ 新生児期の沐浴に際し、ガーゼを使うことは多いようです。 ■ 2013年に山梨大学で行われたアンケート調査では、半数以上がガーゼを使用していました(日本小児皮膚科学会雑誌 33(1):7~12,2014)。 ■ 一方で、ガーゼでごしごし拭いている場面も少なからず見かけますし...
『寝付きがわるい』という訴えは、健診などでよく聞く質問事項です。 ■ 乳幼児期に『寝てくれない』という悩みはよく聞くものの、具体的な指示は難しいものですが、新生児期のスキンケアに関して調べていたときにみつけた報告があります。 ■ 『決まった時間に3段階のルーチンをしてから寝かせると、乳幼児の睡眠の質が改善する』という、...
乳児期の洗浄に関し、洗浄剤を使うか?使わないか? ■ 皮膚のケアにおいて、洗浄剤を使うかどうかは意見がわかれるテーマです。 ■ 以前、アトピー性皮膚炎のスキンケアに関して、『洗うか、洗わないか』の記事を書きました。 アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う? 洗わない? ■ では、新生児~乳児期の、まだアトピー性皮膚炎がな...
HPVワクチンの有害事象に関するメタアナリシス。 ■ HPVワクチンに関しては、安全性が確立してきているといえます。日本産婦人科学会の声明では、以下のように述べられています。 平成29年11月の厚生労働省専門部会で、慢性の痛みや運動機能の障害などHPVワクチン接種後に報告された「多様な症状」とHPVワクチンとの因果関係...
COVID-19の拡大を抑えるためには、どのような方策が必要か? ■ 米国やブラジルを中心に、世界ではCOVID-19が急速に拡大しています。 ■ 日本でも感染者数は拡大し、PCR検査の陽性率は上昇トレンドとなり、入院患者数は増加し、重症患者数は増加しようとしてきています。 都内の最新感染動向 (2020/7/19 A...
ツイッターは、健康に関連した行動へ影響しているか? ■ SNSが、情報収集のツールとして活用されるようになってきており、場合によってはGoogleよりTwitterを最初の検索に使うケースも多くなっているそうです。 若者はGoogleを使わずにTwitterで検索をする!? ■ そこで今回は、Twitterのトピックを...
HPVワクチンに関し、「積極的な接種勧奨の一時差し控え」によりそれぞれに通知がなされていないことが、接種率の低下に関係しているかもしれないという報告。 ■ 多くの高所得国・中所得国の女性の多くがHPVワクチンの接種を受けており( Lancet Global Health 2016; 4:e453-e63.)、日本のみ今...
スキンケア成分には、食物成分が含まれる場合があります。 ■ スキンケア製品に含まれる食物成分は、感作の原因になりアレルギー発症に関係するリスクになります。 ■ 皮膚が安定していればそうそうのことはないのですが、知識として知っておいたほうがよいリスクと思います。 ■ 最近発表された報告をご紹介します。 この論文でわかっ...
HPVワクチンの接種率の低下により、今後どのような結果となることが予想されているか? ■ HPVワクチンに関してはすでに、その効果や安全性が世界的に認められるようになりました。 ■ 産婦人科学会から、現状に関する詳細が公表されています。 子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために ■ HPVワクチンに関して、...
アトピー性皮膚炎に柔軟剤は悪化要因ですか? ■ アトピー性皮膚炎のお子さんをもつ保護者さんから、『柔軟剤を使用しても大丈夫ですか』という質問を受けることがあります。 ■ どうも柔軟剤の使用は、アトピー性皮膚炎のお子さんに使用してはいけないという風聞が多いようで、そのためのようです。 ■ しかし一方で、柔軟剤によりむしろ...
喘息のコントロールが不十分な場合、ステロイド点鼻薬などの追加を考慮する方法もある。 ■ 私は、喘息のコントロールがもう一つかな?というときには、まずは環境要因や吸入手技の見直しを行うことが多いです。 ■ それらが問題なければ吸入ステロイドの増量などが考えられるわけですが、呼気一酸化窒素や下鼻甲介(鼻の粘膜)の様子を観察...
ネモリズマブは、とくに『アトピー性皮膚炎の痒み』を軽減する効果が期待される生物学的製剤(IL31抗体)です。 ■ アトピー性皮膚炎は皮膚のバリアが傷害され、炎症が強くなる病気ですが、炎症が行き過ぎる場合が多くなり、様々な問題が起こってくることになります。 ■ たとえば、かゆみによって睡眠障害を来したり、生活の質が低下し...
食物アレルギーにおけるコンポーネント検査が、広く行われる様になりつつあります。 ■ 食物アレルギーの血液検査は、『粗抗原』と『コンポーネント』検査の組み合わせを使うことが多くなってきました。 ■ ある食べ物も多様な蛋白質でできていて、アレルゲン性が高いコンポーネント(=部品)もあれば、アレルゲン性が低いコンポーネントも...
日焼け止め製品の「おすすめ」にお答えすることは簡単ではない。 ■ 患者さんに、『日焼け止めはどんなものを使ったらいいですか』という質問を聞くことが増える時期になりました。 ■ 私は、一般には『ノンケミカル』で『SPF 30までの製品』を勧めることが多いですが、小児の日焼け止めに対する接触皮膚炎が化学薬品(紫外線吸収剤)...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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