HPVワクチン接種率の低下は、今後どのような結果に結びつくことが予想されているか?

HPVワクチンの接種率の低下により、今後どのような結果となることが予想されているか?

■ HPVワクチンに関してはすでに、その効果や安全性が世界的に認められるようになりました。

■ 産婦人科学会から、現状に関する詳細が公表されています。

■ HPVワクチンに関して、たとえばデンマークでは、一時マスコミなどの影響で接種率が減少したもののすでに回復しています(Vaccine 2020; 38:1842-8.)。

■ ほぼ日本だけの現象であるHPVワクチンの接種率の低下がどのような結果となることが予測されるか、Lancetの姉妹誌に報告されています。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

HPVワクチンの接種率が低下した日本において、1994年から2007年までに出生した群の子宮頸がん症例数と死亡数が今後どれくらいになるかの予測を、ワクチン接種率が回復したという仮定とともに行ったところ、

 ✅ 2013年以降HPVワクチン接種率が約70%を維持ししていたと仮定した場合と比較すると、2013年から2019年にかけてのHPVワクチン危機は、1994年から2007年までに生まれた群における子宮頸がんの発症を24600~27300人増やし、5000~5700人が死亡することになると予測された。

 ✅ しかし、2020年に接種率が回復すれば、これらのうち14800~16200例の発症と3000~3400例の死亡を防ぐことが可能と予想される。

 

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