補完食(離乳食)の開始時期と種類は、アレルギー疾患の発症予防に影響するか?

補完食(離乳食)とアレルギー発症予防似関しての質問は多いもののシンプルに答えることは難しい。

■ 補完食(ここではざっくりと離乳食と考えてよいです)の開始時期や、種類に関して尋ねられることが多いのですが、それぞれ相反する研究結果があったりして、なかなかシンプルにお答えすることは難しいものです。

■ そこで、最近、かなりきっちりとしたシステマティックレビューが報告されていますのでご紹介します。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

2017年2月までに発表された、補完食品・飲料の導入時期、摂取する種類・量と、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎/湿疹、喘息、アレルギー性鼻炎の発症にはどのような関係があるのかを検討した研究のシステマティックレビューを実施したところ、

 ✅ 補完食 が始まる年齢と、食物アレルギー・アトピー性皮膚炎/湿疹・小児喘息の発症リスクには関係がないことが示唆された(中程度のエビデンス)。

 ✅ 生後1歳まで(4ヶ月以降)にアレルゲンとなる食品を導入しても、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎/湿疹のリスクは増加しない。

 ✅ ただし、早期に補完食に導入すると、ピーナッツや卵アレルギーを予防できる可能性があることを示唆するエビデンスがある(限られるが強いエビデンス)。

 

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