マスク皮膚炎を起こしやすいのは、不織布?布製? ■ ユニバーサルマスク(無症状のひとも含めて広くマスクを装着する)が、新型コロナ(SARS-Cov2)の拡大を減らす可能性が示されています。 ■ 一方で、外来ではマスク皮膚炎の相談が増えてきています。 ■ どのように対応するのかは難しい面があります。たしかに感染拡大を予...
記事一覧
急に注目を浴びているポリエチレングリコールに対するアレルギー。どのような特徴がある? ■ 新型コロナ(SARS-Cov2)に対するワクチンに、まれにアナフィラキシーがあり、その原因としてポリエチレングリコール(Polyethylene glycols; PEG)が候補として挙げられています。 ■ PEGといえば、小児で...
家族歴と湿疹の既往。どちらのほうがピーナッツアレルギーの発症に強く関連するか? ■ 乳児期の湿疹は、その後の食物アレルギーの発症リスクとして大きな影響を及ぼすことがわかっています。 ■ 最近、ピーナッツの離乳食早期導入が、ピーナッツアレルギーの発症を予防することがあきらかにされました。 ■ 一方で、卵アレルギーの発症予...
新型コロナが流行し始め、感染症の流行が大幅に変化しており、その現象に対する検討が始まっている。 ■ 第1回で、Natureに発表されている総論(というより”記事”ですね)をご紹介しました。 ■ そこでは、インフルエンザの流行がおさえられている理由に関し、1)ソーシャルディスタンスなどの政策が有効だった、2)インフルエン...
新型コロナが流行し始めて、感染症の流行が大幅に変化している。 ■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行してから、インフルエンザの流行が大幅に減ったことが日本から報告されています。 ■ さらにその後、先にインフルエンザの流行シーズンにはいった南半球でほぼ流行がなかったこと、そして北半球でのインフルエンザの流...
小青竜湯は、水様性鼻汁によく使用される漢方薬ですが、十分なエビデンスはなかなかありませんでした。 ■ 小青竜湯は、水様性の鼻汁によく使う漢方薬です。 ■ 個人的にはこのんで使用し(小児の場合は”すっぱさ”によりなかなか内服できないケースもありますが)、効果は実感できるようです。 ■ しかしランダム化比較試験はあまりなく...
卵黄アレルギーは少ないのですが、成人女性に多いと言われる”bird-egg症候群”は、卵黄中のアレルゲンが交差して起こるとされています。 ■ 小児で多い卵アレルギーの多くは、卵白中のアレルゲンによって引き起こされます。 ■ ですので、混入さえなければ、多くは卵黄は摂取可能で、『微量混入』である『卵黄つなぎ』は摂取できる...
卵のアレルゲン性、特に耐熱性の蛋白であるオボムコイドは小麦と練り合わせて加熱をするとアレルゲン性が下がることが知られている。 ■ 卵のアレルゲン性は、加熱により大きく下がることがよく知られていますが、オボムコイドという蛋白質は加熱のみでは十分アレルゲン性を下げにくいことがわかっています。 ■ 多くのアレルギー専門医は、...
保湿剤のアドヒアランスは、課題のひとつといえます。 ■ 劇場というセッティングで、ポップコーンの容器を大きいものと小さいものを提供すると、大きい容器の方が6割たくさん食べたという報告があるそうです(Wansink B, Park S. At the movies: how external cues and perce...
アトピー性皮膚炎に対し、石鹸洗浄をするか、しないか? ■ アトピー性皮膚炎に関し、石鹸を使うか使わないかに関する論争はよく見られます。 ■ 個人的には、個々の患者さんで異なるというテーマであり、『どちらかにしないと』ということ自体に無理があると思っています。 ■ 最近、秋から冬にかけてのアトピー性皮膚炎のスキンケアにた...
A群溶連菌による咽頭炎に対する治療は、短期でも問題はないか? ■ A群溶連菌に対する治療はペニシリンの内服の10日間が標準です。 ■ しかしペニシリンの長期内服は、薬剤の”内服量”や味の問題もありアドヒアランスの問題もでてくるためか、セフェム系抗菌薬の処方をよく見かけます。 ■ 確かに有効性の面からは差がみられないのか...
A群溶連菌の保菌状態に、どのように対応する? ■ 溶連菌の保菌状態に対する対応は、意見がわかれるところです。 ■ 除菌をするという考え方もありますし、あえてしなくても良いのではという方向性もあります。 ■ そこで、A群溶連菌の保菌に対する報告をさがしているうちに、今回のレビューにたどり着きました。 ■ いつもは抄録に...
Centorクライテリアは、大規模に確認するとどれくらいの再現性があるか? ■ Centorクライテリアは、小児科医では知らない人はいないくらい有名でしょう。 ■ 溶連菌の症状診断をスコア化したもので、38.5度以上の発熱(+1)、咳嗽なし(+1)、前頸部リンパ節腫脹(+1)、扁桃の白苔や浸出液(+1)で0~4で表され...
溶連菌は、小児の『咽頭痛をおこす菌』として多い原因だが、保菌も少なくない。 ■ A群溶連菌(Group A Streptococcus; GAS)は、『咽頭炎』を起こす菌としてはもっともポピュラーで、咽頭痛のある児の原因の15~30%程度を占めるとされています。 ■ しかし、GASは『保菌(症状がないけれども検出される...
夜尿症の治療薬デスモプレシンは、使いやすく有効性が高いものの、再発率が高いことが問題点になっています。 ■ 夜尿症はすくなくない子どもの慢性疾患の一つです。 ■ 経過観察も一つの方法ですが、治療をおこなった方がはやく安定することもあり、現在は治療を考慮することが多いです。 ■ 初期療法は抗利尿ホルモン(デスモプレシン)...
検索
カテゴリー
アーカイブ
メールフォーム
◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
新刊です
created by Rinker
¥3,740
(2025/01/18 04:29:37時点 Amazon調べ-詳細)
既刊
※おかげさまでAmazonランキング、全書籍において最高7位まで上がりました。100以上、星4.6の評価をありがとうございます。
2020年4月の既刊です。 200以上、星4.6の評価をありがとうございます。