新型コロナ感染症(COVID-19)は、インフルエンザや他の風邪の流行を変化させた?【第2回/全2回】
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新型コロナが流行し始め、感染症の流行が大幅に変化しており、その現象に対する検討が始まっている。

■ 第1回で、Natureに発表されている総論(というより”記事”ですね)をご紹介しました。

■ そこでは、インフルエンザの流行がおさえられている理由に関し、1)ソーシャルディスタンスなどの政策が有効だった、2)インフルエンザはコロナウイルスよりも感染性が低い、3) 海外旅行が少なかったこと、4)インフルエンザの予防接種の増加などが理由として挙げられていました。

 

■ 一方で、RSウイルスは全体としては大幅に減少しているものの一部の地域では流行し、ライノウイルスはまるで減っておらず、これは日本でも海外でも同じ傾向を示しているようです。

■ そして、一部で唱えられている、『日本人は、(新型でない)コロナに感染歴があるから大丈夫』といった(一部正しく、一部いきすぎた考え方だろうと思われます)報道などに関して、どのあたりまで議論されているのでしょうか?

■ 続きを翻訳して共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

COVID-19の流行後、他の感染症の流行が変化し、一方でRSV感染は一部の地域で流行し、ライノウイルスは流行はそのまま起こっている。その『干渉効果(Cross-protection) 』が研究対象となっている。

 ✅ インフルエンザの流行が抑えられていることは、医療への圧迫を減らすことに役立っている。

 ✅ しかし、インフルエンザが冬に流行している理由すら十分にはわかっておらず、思いがけない事が起こる可能性が懸念される

 ✅ たとえば、次のシーズンのインフルエンザの流行株の予測が困難となったり、新しい豚インフルエンザの亜種が出現しやすくなる可能性があることなどである。

 ✅ すくなくとも専門家は、いずれインフルエンザが戻ってくる可能性は高いと考えている。

 

 ✅ RSウイルスが大幅に減ったことも、今回の現象のひとつであるが、一部の地域、たとえばニューサウスウェールズ州のデータによると、10月にはRSウイルスの検出率が増えてきているため、一時的な現象と理解されているようだ。

 

 ✅ 大きな例外がライノウイルスであり、北半球・南半球ともに流行が起こっている。理由はあきらかではないが、そのひとつとしてエンベロープを持たないこと(消毒薬が効きにくい)が考えられている。

 

 ✅ 過去の(新型でない)コロナウイルス感染が、新型コロナに感染しにくくするのではないかという研究結果もあるが、逆の結果もあり、専門家は、『仮に証明されたとしても、その効果はおそらく非常に穏やかなものだろう』と予想している。

 ✅ ライノウイルス感染が新型コロナに感染しにくくするのではないか、という『干渉効果』が指摘されている。

 

 ✅ ただし、『まだ、何が起こるかわからない』状況であり、今後の研究が必要であるという結論だった。

 

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