新型コロナ感染症(COVID-19)は、インフルエンザや他の風邪の流行を変化させた?【第1回/全2回】

新型コロナが流行し始めて、感染症の流行が大幅に変化している。

■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行してから、インフルエンザの流行が大幅に減ったことが日本から報告されています。

■ さらにその後、先にインフルエンザの流行シーズンにはいった南半球でほぼ流行がなかったこと、そして北半球でのインフルエンザの流行もほとんどみられなくなっています。

■ これは、世界的な傾向ということです。

 

■ そしてRSウイルスの流行も、今年は今のところ多くの地域で少なくなっており、日本では九州の一部で流行の山があった程度でした。

■ これも米国でも同じように、『ごく一部の地域で流行しているが、全体では少ない』という状況です。

 

■ 一方で、風邪としてもっとも多い原因であるライノウイルスの流行は残っています。

■ これも世界的な傾向です。

 

■ これらの状況をまとめた総論が、Natureに掲載されていました。

■ 2回にわけて全訳して共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

COVID-19の流行後、他の風邪やインフルエンザの流行が大幅に変化し、

 ✅ 南半球に引き続き、北半球でも季節性インフルエンザはほとんど流行しなかった。

 ✅ パンデミックが始まった後、米国ではインフルエンザウイルスの陽性検査が98%激減したのに対し、検査のために提出された検体数は61%しか減少していなかったことから、検査のために受診する人が減ったこともあるが、ソーシャルディスタンスなどの政策の有効性にも起因していたと考えられる。

 ✅ インフルエンザはコロナウイルスよりも感染性が低いことも理由のひとつである。

 

 ✅ 海外旅行が少なかったこともひとつの理由のようである。

 ✅ インフルエンザの予防接種の増加も、インフルエンザの消滅に寄与している可能性が指摘されている。

 

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