家族歴と湿疹の既往。どちらのほうがピーナッツアレルギーの発症に強く関連するか?
■ 乳児期の湿疹は、その後の食物アレルギーの発症リスクとして大きな影響を及ぼすことがわかっています。
■ 最近、ピーナッツの離乳食早期導入が、ピーナッツアレルギーの発症を予防することがあきらかにされました。
■ 一方で、卵アレルギーの発症予防研究であるPETIT試験は、湿疹の治療も大きな影響があることを示しました。
■ では、ピーナッツアレルギーの家族歴と、湿疹の発症に関し、どちらが特にピーナッツアレルギーの発症に影響をしているでしょうか?
■ 最近の横断研究に、このテーマの研究がありましたので共有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
中等症~重症のアトピー性皮膚炎・ピーナッツ以外の食物アレルギー・ピーナッツアレルギーのある家族という危険因子のうち少なくとも1つある生後4~11ヶ月の乳児計321人(年齢中央値 7.2ヵ月)のピーナッツアレルギーのリスクを評価したところ、
✅アトピー性皮膚炎のある児において、(ピーナッツ開始までの)月齢が高い(オッズ比 1.3;95%CI 1.04~1.68/月)、SCORADが高い(OR 1.19;95%CI 1.06~1.34/5点)、黒人(OR 5.79;95%CI 1.92-17.4; 白人と比較 )、アジア人種(OR 6.98;95%CI 1.92-25.44)、他の食物アレルギーの疑いまたは診断(OR 3.98;95%CI 1.62-9.80)が、ピーナッツアレルギーの発症と関連していた。
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