デュピルマブが今後、小児適応がひろがってくることが期待されています。
■ デュピルマブ(デュピクセント)は、成人では重症アトピー性皮膚炎にひろく使われ始めています。
■ 小児では、12歳以上の重症喘息に適応はあるものの、重症アトピー性皮膚炎に対する保険適応はありません。
■ とはいえ、デュピルマブが今後、小児にも適応が広がってくることが期待されています。
■ 6歳から12歳に対する52週間の投与試験であるLIBERTY AD PED-OLE試験が、最近BJDに報告されましたので共有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
重症のアトピー性皮膚炎患児(6歳以上~12歳未満)に対し、デュピルマブ2mgもしくは4mg/kgを単回投与した後、8週間の薬物動態調査を実施、その後、2mgもしくは4mg/kgを週1回4週間投与し(第IIa相)、さらにその後、同様に週1回投与し、その有効性と安全性を評価したところ、
✅ 治療に起因する有害事象(TEAE)の多くは軽症から中等症で一過性のものであり、治療を中止するに至ったものはなかった。
✅ EASI と PP-NRS の平均値は、第2週(第IIa相)にはそれぞれ -37%/-33%、-17%/-20%となり、第52週にはそれぞれ -92%/-84%、-70%/-58%まで改善した。
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