『鉄玉子』は、鉄欠乏性貧血に有効なのか?

”鉄玉子”は、鉄欠乏性貧血に有効か?

■ 『”鉄玉子”は鉄欠乏性貧血に有効か?』に関しては、ときどきネットで見かけます。

■ 要は、鉄鍋や鉄のインゴットが料理にとけて、鉄を無理なく摂取できるのではないか?ということをテーマにしています。

■ 基本的に私は鉄欠乏性貧血にこれらの方法は禁止もしませんが、『もし効果があればいいね』くらいの積極的な推奨はしない程度の立ち位置にいます。

■ というのも、料理に鉄のインゴットをいれても、溶け出する量はきわめて微量で、効果は不安定だと予想されるからです。

■ ただ、『効果があればいいね』というのにも理由はあって、発展途上国からの報告はいくつかあり、『効果があったという報告』もちらほらあります。

■ 最近のシステマティックレビューを紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

鉄を含有した調理器具の鉄欠乏症や鉄欠乏性貧血への効果を検討した11研究のシステマティックレビューを実施したところ、

 ✅ ヘモグロビンおよび/または鉄の指標に関し、鉄鍋に関する研究の50%(8件中4件)(Hbの相対的変化/平均値の差:-0.4~1.20 g/dL)、鉄インゴットに関する研究の33.3%(3件中1件)(Hbの相対的変化/平均値の差:0.32~1.18 g/dL)で有意に増加した(p < 0.05)。

 ✅ 改善したという肯定的な結果は、小児の研究では8件中4件、妊娠可能年齢の女性の研究では28.6%(7件中2件)で観察された。

 

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