出生2ヶ月時のTARCは、その後のアトピー性皮膚炎の発症を予測する

アトピー性皮膚炎の発症予測因子としてのバイオマーカー。

■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア機能障害が先行したあと、Th2サイトカインなどが産生されて悪循環が開始し、発症・増悪していくことが推測されています。

■ そして最近、JACIに、テープストリッピングで採取した検体から『アトピー性皮膚炎の発症を予想するバイオマーカー』が検討・報告されました。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

300人の正期産児と150人の早産児に関し、生後0-3日および2カ月に皮膚テープストリッピングを採取し、免疫およびバリアバイオマーカーを確認した上で2歳までのアトピー性皮膚炎の発症を検討したところ、

 ✅生後2カ月で採取したTARC/CCL17上昇は、アトピー性皮膚炎の全リスク(HR 2.11; 95% CI 1.36-3.26; P=0.0008)や、中等症から重症アトピー性皮膚炎(HR 4.97; 95% CI 2.09-11.80; P=0.0003)を増加させた。

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